◆第105回全国高校野球選手権記念東東京大会 ▽5回戦 修徳2―0錦城学園(21日・神宮)
修徳の最速147キロ右腕・篠崎国忠(3年)が錦城学園戦に先発し、9回97球5安打の完封で、2年ぶりの8強入りに貢献した。
身長192センチの大型右腕が力を存分に発揮した。コントロールがさえ渡り、無四球での“マダックス”。「バックを信じて打たせて取る投球を心がけた」とコーナーを丁寧について凡打の山を築いた。今大会初先発に「周りの声が聞こえないくらい緊張していた」と言うが、感じさせないマウンドさばきで相手打線を手玉に取った。
ネット裏では4球団のスカウトが視察。オリックス・牧野スカウトは「投げたいところにきちんと投げられている。大柄だが器用さがあり、フィールディングやけん制もしっかりこなせている」と総合力を評価した。次は帝京を撃破した岩倉と対する。「特に意識はしていない。目の前の試合、一戦一戦に集中しています」と冷静を貫いていた。(松下 大樹)