◆大相撲 ▽名古屋夏場所13日目(21日・ドルフィンズアリーナ)
日本相撲協会は21日、荒磯親方(66)=元大関・若嶋津、本名・日高六男=が同日付で退職し、北陣親方(元関脇・琴勇輝)が新たに年寄「荒磯」を襲名すると発表した。この日の理事会で承認された。
前・荒磯親方は1975年春場所に初土俵。82年九州場所後に大関に昇進。“南海の黒ヒョウ”の愛称で人気を博し、2度の優勝を果たした。85年には、同じ鹿児島出身の歌手・高田みづえさんと結婚したことでも話題となった。
87年名古屋場所で引退。千葉・船橋市内に部屋を興し、元小結・松鳳山(引退)らを育てた。17年10月には同市内の路上で倒れ頭部を負傷。意識不明となり集中治療室に入院したが、回復し師匠として力士を指導し、相撲協会の仕事に従事していた。
21年12月に部屋付きの放駒親方(元関脇・玉乃島)に部屋を譲った。22年1月の定年後は再雇用で相撲協会に残っていたが、70歳の期限を待たずに退職することになった。