◆JERA セ・リーグ ヤクルト10―3巨人(16日・神宮)
まだ梅雨も明けていないのに酷暑が列島を襲っている。このまま夏本番を迎えたら、どうなるのか。比べるのも何だけど、先行きを考えるとゲンナリするのは巨人だって同じ。前半戦も大詰めにきて、この惨状だもの。
「4位ターン」はスポーツ報知の「記録室」によると今季で6度目。でも案ずるな。1973年には逆転優勝を遂げている。こうなったら半世紀ぶりの快挙を目指そうよ。えっ、自分で言ってて恥ずかしくないのかだって? 愚問だな。恥ずかしいに決まってるじゃないか。
そんなわけで、どこに怒りの矛先を向けていいのか分からない。恥の上塗りジャイアンツ。底の見えないシンドイ試合を見せてもらいました。
いや、こういう時こそ数少ない収穫を語ろうよ。秋広が高橋から(一瞬だったけど)3割復帰弾。先日の床田に続き、今度も同じ左のエースから。左じゃないけど阪神の才木からも2発打ってるし、一線級の相手に強いのが頼もしい。
吉川と、おかえりなさいのウォーカー。門脇も頑張っていた。あとは論ずるに値しないけど、いちいち責め立ててもね。前日の試合後、貧打について「俺が悪い。すみません」とコメントしていたデーブさん。そのまま受け取らせてもらいます。打撃部門の責任者なんだから。
責任者と言えば阿波野さん。マウンドに駆けつけた直後にメンデスが中村に3ランを浴びた。いったい何しに行ったんだよ…というのは、さすがに八つ当たりが過ぎるか。
結局、その後の田中千の乱調が致命傷。でも、これもふびんな話だ。そもそも先輩たちがだらしない。畠に鍬原に高橋、平内。理由はそれぞれだけど、原監督の言う「お兄ちゃん」たちが働いてくれないから。田中千なんてほんの子供なのに、いきなり奉公に出されたようなもんだ。「令和のおしん」だよ。
不思議なのは、負けても負けても首位とのゲーム差が固定金利のように変わらないこと。まだまだ運があると信じていいのか。それとも「生殺し」なのか。球宴ブレイクを中途半端な気持ちで過ごしたくない。菅野よ、お前さんが答えを出してくれ。