【愛知】享栄にいた「愛知の江夏」最速152キロ左腕・東松快征が剛腕披露5回8三振無失点

力投する享栄・東松
力投する享栄・東松

◆第105回全国高校野球選手権記念愛知大会 ▽3回戦 享栄10x―0旭野=6回コールド=(16日・岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)

 愛知では、最速152キロを誇り今秋ドラフト候補に挙がる享栄の左腕エース・東松快征投手(3年)が初戦の旭野戦に先発し、5回2安打8三振と圧巻の投球を見せた。

 * * * *

 大胆で豪快。享栄・東松の魅力が詰まった53球だった。3回までストレートのみで押し、最速147キロを計測。4回からスライダー、フォークを解禁すると、旭野打線は手も足も出ず、4、5回は圧巻の6連続三振。5回2安打無失点、8奪三振で、6回コールド勝ちをけん引した。

 「変化球を使えば三振を取れる自信はありました。それでも、真っすぐで空振りを奪いたかった。3回まで抜け球が多く、今日は0点です」。極端な自己採点も大物の証しだ。

 179センチ、89キロ。ガッチリした体を揺らし、重厚感あふれるフォームで左腕から投じる姿は、かつての阪神の大エース・江夏豊(75)を思い起こさせる。2009年夏に中京大中京を全国制覇へ導いた実績を持つ大藤敏行監督(61)も、そのひとりだった。東松は「『江夏だな』と大藤先生に言われたことがあるんです。直球とカーブがすごいイメージ。映像で見たこともありますよ」と目を輝かせた。

 視察した楽天・愛敬アマスカウトグループマネジャーは「切れの前田投手(大阪桐蔭)に対して馬力型。高校生の左腕で、これだけ強い球を投げられるのは魅力」と評価。東松の前田へのライバル意識は強く「甲子園で投げ合いたい。それが一番のモチベーション」と言い切った。

 享栄の28年ぶりの夏の甲子園出場に向け「全部、自分が投げて勝つと準備してきました。スタンドが人で埋まった決勝で、自己最速(152キロ)を更新したい」と東松。真っすぐに夢を追う愛知の剛腕の戦いが、いよいよスタートした。(浜木 俊介)

 ◆東松 快征(とうまつ・かいせい)2005年4月29日、愛知・東海市生まれ。18歳。小学1年で野球を始め、加木屋中では東海中央ボーイズでプレー。享栄では1年秋にベンチに入り、2年夏から背番号1。遠投120メートル、50メートル走6秒2。179センチ、89キロ。左投左打。

野球

×