【千葉】東京学館浦安 YAWARAJr.谷佳亮が1本 母流ゲン担ぎで豪快弾
◆第105回全国高校野球選手権記念千葉大会▽3回戦 東京学館浦安5×―4船橋(14日・袖ヶ浦)
千葉で、東京学館浦安がサヨナラ勝ちで4回戦進出。オリックス、巨人で活躍した谷佳知さん(50)と00年シドニー、04年アテネ五輪柔道女子48キロ級金メダリストの谷亮子さん(47)の長男・佳亮(よしあき)右翼手(3年)が、今夏1号の2ランを放つ活躍を見せた。
内房の空に大きな放物線を描いた。佳亮は拳を握り、笑顔でダイヤモンドを一周した。1点リードの5回1死一塁。甘く入った低め直球を強振した。打球は右翼スタンドへ着弾する。今夏1号の2ランだ。父とは違う左打ちだが、芯で捉える確かなスイングが、NPB通算133発、オリックス時代の03年には21発を放った佳知さんと重なった。
「真っすぐを張っていました。打った瞬間、入ると思った。全打席、『打つ』と強い気持ちで臨みました」
驚異のスピードは柔道世界一のYAWARA直系だ。5回1死の守備。右翼への強い打球をスライディングキャッチ。50メートル6秒1の俊足を生かし「チームのために飛びつきました」と笑った。二塁走者として迎えた同点の9回1死では、右翼線の打球にスタートを切り、本塁へ激走。サヨナラのホームを踏み、ナインと喜びを分かち合った。「仲間を信じ、かえってこられると思い全力疾走しました。最高の勝ち方」。4打数2安打2打点に胸を張った。
母は現役時代、フランス人との試合前にはフランスパンをかじるほど、ゲンを担いだ。勝つために前夜は初戦と同じ鶏の胸肉のカツでパワー注入。朝食はミートソースのパスタでエネルギー補給した。「母のご飯は暑い夏を乗り切る力になる」と佳亮。この日も両親は応援席から声援。亮子さんが「次戦もいい状態で臨めるようにサポートしたい」と言えば、佳知さんも「高校3年間の努力の成果が本塁打につながったと思う」と奮闘をたたえた。
17日の千葉敬愛との4回戦に向け、「両親の存在はプレッシャーですが、負けないように頑張っています」と佳亮。熱い夏は、まだまだ終わらせない。(岡野 将大)
◆谷 佳亮(たに・よしあき)2005年12月31日、兵庫県生まれ。17歳。小学3年から「明治神宮外苑アイスホッケークラブ」でアイスホッケーを始め、センターフォワード。小学6年時には全国大会で日本一。高校で野球に転向。昨秋からベンチ入りし、右翼のレギュラーに定着。174センチ、68キロ。左投左打。