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【東東京】二松学舎大付2年生4番・片井海斗が満塁弾 市原勝人監督はOBの巨人・秋広優人に「匹敵」

3回、左越え満塁本塁打を放った二松学舎大付・片井海斗
3回、左越え満塁本塁打を放った二松学舎大付・片井海斗
二松学舎大付時代の巨人・秋広優人
二松学舎大付時代の巨人・秋広優人

◆第105回全国高校野球選手権記念東東京大会▽2回戦 二松学舎大付6―0成立学園(13日・駒沢)

 東東京では夏3連覇、5季連続の甲子園出場に挑む二松学舎大付が初戦突破した。1点リードの3回、4番・片井海斗一塁手(2年)が高校通算29号の満塁本塁打を放つ活躍。市原勝人監督(58)は同校OBの巨人・秋広優人内野手(20)に「負けてない。匹敵する」と将来性に太鼓判を押した。

 打った瞬間に確信した。二松学舎大付・片井の打球は高い放物線を描いて左翼フェンス奥の防球ネット中段に突き刺さった。1―0の3回1死満塁、3ボール1ストライクから直球を振り抜き、公式戦では初の満塁弾。「真っすぐしか狙ってませんでした。完璧でした」。右拳を突き上げながらダイヤモンドを一周した。

 自身3度目の甲子園をノーシードから目指す今大会。初回1死二、三塁から遊ゴロで三塁走者をかえすと、5回1死三塁の第3打席では右犠飛。全6打点を挙げ、4番としての役割を全うした。

 修正能力の高さを見せつけた。1打席目は力みでうまく捉えることができなかった。2打席目は「振ってみて、こっちの方が良いなって」とグリップが一回り太いバットに変更し、結果を出した。市原監督は「試合中に修正できるようになった。試合に強い選手になった」と2年生スラッガーの成長に目を細めた。

 OBでは巨人・秋広が大ブレイク中だが、片井は高校時代の秋広をしのぐ活躍を見せている。昨夏は1年生ながら東東京大会準決勝で公式戦1号をマーク。甲子園でも一発を放ち、右打者の1年生4番としてはPL学園・清原和博以来39年ぶりとなる快挙を達成した。この日の一発は、秋広の高校通算23本を大きく上回る29本目。存在感を見せつけた。

 市原監督は高校2年時の秋広と照らし合わせ、「飛距離とかも十分負けないくらいの資質を持っている」と期待を寄せる。視察した巨人・木佐貫スカウトは「長距離砲で巨漢だが柔らかさがある」と評価した。

 片井は「1年前は楽しくやらせてもらいましたけど、今は自分がやらないと」とチームを引っ張っていく存在であることを自覚。たくましくなった主砲が、チームを3年連続の頂点へと導く。(松下 大樹)

 ▼主な打者の夏の東西東京大会本塁打 95年桝井功(帝京)、02年深山悦男(修徳)、04年菊田純平(二松学舎大付)が5本塁打。高校通算111本塁打の清宮幸太郎(日=早実)は、2年生(16年)3本、3年生(17年)4本。

 石橋康太(中=関東第一)は2年生の17年に4本(4戦連続)。秋広(巨=二松学舎大付)は、コロナで選手権が中止、独自大会になった3年生の20年に1本。

 片井は1年生だった昨年は1本。今年はどうか?

東東京大会速報
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