◆第105回全国高校野球選手神奈川大会▽3回戦 伊志田2―0横浜氷取沢(13日・横浜スタジアム)
ラストバッターの飛球を右翼手が捕球したのを確認すると、仲間に向かって右手をあげた。伊志田・西ケ谷琉太投手(3年)が、横浜氷取沢打線に対して9回3安打5奪三振で完封勝利を挙げた。
一進一退の攻防だった。伊志田打線も3回まで走者は出すものの得点することが出来ずにいたが、4回2死三塁、池田宝遊撃手の左前適時打で先制した。
西ケ谷は序盤からペースよく投げ込み、スライダー、カットボールなどを中心にアウトを重ねた。「(バックが)いい打球を抑えてくれて、助けられた」と、試合を振り返った。
伊志田は20年の神奈川県独自大会4回戦で慶応に3―4で惜敗している。このとき、伊志田の主将を務めていたのが、西ケ谷の兄・翔太さん(20)だ。兄が成し遂げられなかった4回戦突破を目指す。(高橋 真央)