【茨城】カージナルスのスカウトも…日米12球団28人が熱視線 関東NO1の呼び声高い剛腕が投打に躍動

4回を1安打無失点の好投を見せた霞ヶ浦・木村優人(カメラ・堺 恒志)
4回を1安打無失点の好投を見せた霞ヶ浦・木村優人(カメラ・堺 恒志)
2回1死、霞ヶ浦・木村優人が右越えにソロ本塁打を放つ(カメラ・堺 恒志)
2回1死、霞ヶ浦・木村優人が右越えにソロ本塁打を放つ(カメラ・堺 恒志)

◆第105回全国高校野球選手権記念茨城大会 ▽2回戦 霞ケ浦12―0土浦三=5回コールド=(13日・J:COMスタジアム土浦)

 茨城では、最速150キロを誇る霞ケ浦のドラフト候補右腕・木村優人(3年)が今夏の初戦に先発。4回無失点に、打ってもソロ弾と投打に大暴れ、日米12球団28人のスカウトから絶賛の声が相次いだ。

 ネット裏のスカウト陣が一斉にスピードガンを向けた。木村はそれらに気を取られることなく、打者と勝負していった。2回2死。しなやかな腕の振りが生み出す148キロのストレートが、強くミットをたたいた。2ストライクに追い込むと、146キロの低め直球で空振り三振に斬った。関東NO1の呼び声高い剛腕が勝負の夏、万全に仕上げてきた。

 「変化球は4種類ありますが、きょうは真っすぐとカットボールだけ。十分勝負できたので、良かった」。あえて手の内を隠し、それでも4回1安打無失点に封じた。5三振を奪い、無四死球と制球力も盤石だった。

 打ってもすごい。3番として初回無死二、三塁、中前に先制打を放つと、5点リードの2回1死では右翼ポール直撃の高校通算15号を放った。「自分で打って、自分で抑えられた」。憧れの大谷翔平のように、投打で非凡な才能を見せつけた。

 ネット裏にはカージナルスのスカウトも姿を見せ、ヤクルトは6人態勢でクロスチェックする人気ぶり。ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは「コントロールが良く、球速も出る投手。打撃も良く、野球センスにあふれている」と評価した。

 甲子園切符は木村家の悲願だ。3兄弟は全て霞ケ浦野球部。最後の夏、長男で現日本通運の翔大内野手(24)は決勝で、次男の瑛二さん(22)は準決勝で土浦日大に敗れ、聖地行きを阻まれた。その長男もドラフト候補に挙がり、W指名も夢ではない。「勝って甲子園に行きたい気持ちは、誰よりも強いと思う」と木村。まずは茨城の頂点へ。家族の夢も背負い、強い気持ちで右腕を振り抜く。(加藤 弘士)

 ◆木村 優人(きむら・ゆうと)2005年6月1日、茨城・土浦市生まれ。18歳。4歳から野球を始め、斗利出小では藤沢イーグルスでプレー。霞ケ浦高付中では霞ケ浦高校付属ボーイズに所属し、2年夏に全国大会出場。高校では1年春からベンチ入りし、投手兼右翼手。2年秋からエースナンバー。50メートル走は6秒5。遠投110メートル。185センチ、80キロ。右投左打。

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