【千葉】スカウト11球団25人が熱視線 幕張総合・早坂響が148キロ締めで6回ゼロ封発進…昨秋まで捕手

最速148キロを記録、6回を2安打零封して初戦を突破した幕張総合の先発、早坂響(おと)(カメラ・泉 貫太)
最速148キロを記録、6回を2安打零封して初戦を突破した幕張総合の先発、早坂響(おと)(カメラ・泉 貫太)

◆第105回全国高校野球選手権記念千葉大会 ▽2回戦 幕張総合13-0芝浦工大付=6回コールド=(11日・県野球場)

 今秋ドラフト候補の最速151キロを誇る幕張総合の早坂響(おと)投手(3年)が今夏初戦のマウンドに立ち、6回2安打無失点、6奪三振。打線も12安打13得点と爆発し、上々のスタートを切った。

 昨秋まで捕手だっただけに、夏の公式戦は初めて。「暑さによる疲れでフォームが崩れる部分があった」と振り返ったが、この日の最速148キロのストレートと2種類のスライダー、カットボールを駆使して要所を締め、無失点に封じた。

幕張総合・早坂響(おと)が力強い投球で夏のスタートを切った(カメラ・泉 貫太)
幕張総合・早坂響(おと)が力強い投球で夏のスタートを切った(カメラ・泉 貫太)

 6回は3者連続空振り三振締め。ウィニングショットも148キロと堂々のマウンド。「1試合を通じてあれが一番いい球だった」と、うなずいた。だが自己採点は意外にも「50点」。「155キロぐらい出してやろうと思ってマウンドに立っていたんで。後は四球が多かったので」と早坂。野球どころ・千葉にまた一人、楽しみな逸材が現れた。(加藤 弘士)

【スカウトの声】

 ヤクルト・小川GM「まだ成長段階。潜在的な能力がある投手。角度もあり、力のあるボールを投げている。将来性が楽しみな投手」

 ロッテ・榎スカウト部長「見るたびにステップアップしている印象。コントロールが良くなり、投手らしくなっている」

 日本ハム・大渕スカウト部長「球に角度が有り、投げっぷりが良い」

 巨人・織田スカウト「投手歴が浅い中でも、まだ余力を感じさせる投手。フォームに躍動感がある」

 中日・小山スカウト「全力ではなく、大会の今後を見据えて投球している。スピードのあるボールを投げられるのが魅力」

 ソフトバンク・福元スカウト「春にも見たが、それよりもいい。ピッチングができるようになってきた。身体能力が高く、伸びしろもある」

 ◆早坂 響(はやさか・おと)2005年7月26日、千葉・松戸市生まれ。17歳。東部小1年から高塚新田ラークスで野球を始める。松戸五中では軟式野球部。幕張総合では1年秋、2年夏・秋に捕手としてベンチ入り。50メートル走は6秒フラット。好きな投手は日本ハム・伊藤大海。家族は両親と姉。176センチ、68キロ。右投右打。

最速148キロを記録、6回を2安打零封して初戦を突破した幕張総合の先発、早坂響(おと)(カメラ・泉 貫太)
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