2024年に創立110周年を迎える宝塚歌劇団は10日、兵庫・宝塚ホテルで110周年概要発表会を行い、花組・柚香光(ゆずか・れい)、月組・月城(つきしろ)かなと、星組・礼真琴(れい・まこと)、宙組・芹香斗亜(せりか・とあ)の各組トップスターが出席した。東京公演中の雪組・彩風咲奈(あやかぜ・さきな)はリモート出演した。
この日は24年前半の5組の兵庫・宝塚大劇場上演作が発表された。開幕を飾る星組はすでに発表済みの、製作費96億円のインドのアクション映画の舞台化「RRR×TAKA“R”AZUKA」と「VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)」(1月1日~2月4日)。礼は「身が引き締まる思い。いいスタートを切りたい」と意気込んだ。
2月9日~3月24日の花組は小池修一郎氏の書き下ろしミュージカル「アルカンシェル~パリに架かる虹~」。ナチスのドイツの圧力にあがらうパリのダンサーを演じる柚香は「世界平和への希求も込めたい。120周年に続くように心して務めたい」と言葉をかみしめた。
3月29日~5月12日は月組で、死者の声を聞くことができる男を描く「Etrnal Voice 消え残る想い」と110周年記念のショー「Grande TAKARAZUKA 110!」。新入団生のデビュー作でもあり、月城は「明るく爽やかな舞台に」と笑顔を見せた。
5月17日~6月23日の宙組は、記念奉舞「宝塚110年の恋のうた」と「FINAL FANTAZY XVI(16)」。「FINAL―」は「ドラゴンクエスト」に並ぶ人気ロールプレイングゲームの舞台化で、先月発売されたばかりの新作が題材。新トップ・芹香は「私もファンの一人。個人的にも心躍る演目」と喜んだ。
7月6日~8月11日は雪組「ベルサイユのばら―フェルゼン編―」。彩風は「宝塚の財産。諸先輩方が受け継いできた作品で、新人公演時代にも演じたフェルゼン役。幸せしかありません」とリモートのスクリーン越しに武者震いした。
なお、110周年記念式典は4月9日、タカラヅカスペシャル2024は6月29、30日にいずれも宝塚大劇場で、十年に一度の大運動会を10月16日に大阪城ホールで開催する。