宮嵜守史さん、ラジオならこえられる おぎやはぎから絶大の信頼…「ラジオじゃないと届かない」

スポーツ報知
お笑いコンビ・おぎやはぎや、南海キャンディーズ・山里亮太らから絶大な信頼を置かれている宮嵜守史さん

 TBSラジオ「JUNK」統括プロデューサーを務める宮嵜守史さん(46)の書き下ろしエッセー「ラジオじゃないと届かない」(ポプラ社、1760円)がラジオリスナーを中心に話題となっている。ラジオとの出会いから、プロデューサーとしてのやりがいを振り返った宮嵜さんは「テレビと比べて、より人間味を味わえる」とラジオの魅力を語った。(坂口 愛澄)

 高校時代からよくラジオを聴いていたという宮嵜さん。在学していた高校に、お笑いコンビ・浅草キッドが訪れ、そのエピソードをラジオで語ってくれたことが強烈に印象に残ったという。

 「ゲストとして来て、漫才をしてくれたんです。初めて生で見たから本当に面白くて。帰り際に『学校のこと、ラジオで言うからな~』と言っていたので、聴いてみると『この前行った高校さ、男子校だから男くせーのなんの!』といじりながら話してくれて。電波を通して約束をかなえてくれたことに喜びを感じました。今思えばラジオの仕事に就きたいと思ったきっかけだったかもしれないですね」

 TBSの制作会社のアルバイト、契約社員を経て、約4年かけて正社員となった。ディレクターとしての仕事をこなしていく中で「エゴだけでは、しょせん自分の思いにとどまってしまう」と気付かされた。

 「ADだと、自分のやりたいことや考えていることが番組に分かりやすく反映されているかと言われればそうではない。でも、ディレクターになると、ゲストや企画も考えられる。『これをやっていいんだ』という気持ちがありました。100人聴いたら100人面白いと思うような番組にならないといけない。リスナーから求められているものをキャッチして、より多くの人に刺さるものを作らないといけないという思いでしたね」

 宮嵜さんが芸人の中で一番付き合いが長いのは、「おぎやはぎ」だという。TBSラジオの新番組を制作するにあたって、「おぎやはぎさんとラジオがやりたい」と企画書を出した。

 「もともとネタが好きだったし、多くいる芸人さんの中でもちょっと独特でしたよね。すごく興味をそそられたというのがありました。芸人さんはガツガツした人が多い中、一歩引いたお二人のスタイルがとってもいいなと思ったんです」

 現在も大人気の「おぎやはぎのメガネびいき」は2006年からスタート。小木博明(51)、矢作兼(51)は共に、番組内で結婚を発表している。

 「矢作さんの時は、放送中に婚姻届を提出しに行って、車は僕が運転していたんです。結婚発表という大事な場に選んでくれているのは、スタッフとしてもとってもありがたいし、素直にうれしいですよね」

 宮嵜さんに対して、おぎやはぎは絶大な信頼を寄せており、矢作は「ラジオ界なら間違いなく3本の指に入る人」と一目置いている。

 「褒めすぎだし、ちょっと言い過ぎじゃないかな(笑い)。僕はそんな器じゃないし、歯の浮くような話。(おぎやはぎからは)成長させてもらったことだらけです。ディレクターとして学ぶべき時期に一緒にやらせてもらって、いろんなことが身に付いたと思います」

 ラジオの魅力について「テレビと比べて、物理的に(一つのテーマに対して)かけられる時間の長さの違い、より人間味を味わえる」と熱弁した宮嵜さん。今後、ラジオにおいて、新たに挑戦してみたいジャンルがあるという。

 「子どもが3人いるんですが、子育てをほぼほぼ妻に任せた。一回、目を離していたらいつの間にかでかくなったというような感覚があって。仕事によって家庭をないがしろにしてしまい、もったいなかったなという思いや後悔があるんですよね。お笑いだけでなく、子育てや教育のコンテンツに関わる細かいことがしてみたいです」

 ◆宮嵜 守史(みやざき・もりふみ)1976年7月19日、群馬県草津町生まれ。46歳。TBSグロウディアイベントラジオ事業本部ラジオ制作部所属。TBSラジオ「JUNK」統括プロデューサー。担当番組は「爆笑問題カーボーイ」「バナナマンのバナナムーンGOLD」など。YouTubeチャンネル「矢作とアイクの英会話」「岩場の女」のディレクターも務めている。

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