3年連続の夏の甲子園出場を目指す大阪桐蔭が1日、大阪・大東市内の同校グラウンドで練習を公開した。今秋ドラフト候補左腕・前田悠伍(3年)が、今春センバツの準決勝・報徳学園(兵庫)戦以来となる公の場で投球を披露。「不安は何もなく、トレーニングを積んできましたし、あとはどれだけ持っている力を出せるかだけ」と、順調な調整ぶりをアピールした。
連覇に挑んだ今春センバツは、準決勝で過去最大の5点差逆転負けを喫した。その後に行われたU18日本代表候補強化合宿で、享栄・東松快征や仙台育英・高橋煌稀、専大松戸・平野大地(いずれも3年)らと交流し「みんな下半身がごつくて、体もしっかりしていた。それに比べたら自分は細く、劣っているなと感じた」と前田。「『なんでそんなに太いんや?』っていう話をして。(ウエイトトレーニング)何キロでやってるとか、どういうメニューやっているとか、聞けることは全部聞いた。そこはもう追い付くというか、追い越してやろうという気持ちで」と、春の大阪大会、近畿大会はベンチから外れ、ウエイトトレーニングを中心に下半身強化に取り組んだという。
初戦(2回戦)が16日に迫る中、「下半身の力がついたことによって、前よりあまり力をいれなくてもいつも通りというか、いつも以上の球速が出るというふうに感じている」と、手応えを語った左腕は「自分の持っている力を悔いなく出し切ることがまず目標なんですけど、もっと上のレベルで野球をやれたらいいなと思っているので、そこに向けて一つ階段を踏むというか、この夏でもっとステップアップしていけたら」と意気込んだ。