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J1札幌、ペトロヴィッチ監督が大切にしてきた練習公開…コロナ禍で加速?「秘密主義」へ名将からの言葉

スポーツ報知
宮の沢の来場者へ笑顔を向ける札幌・ペトロヴィッチ監督

 サッカーを愛する思い、懐の深さに改めて感銘を受けた。J1北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)は、06年からの広島、12年からの浦和を率いて来日18年目。2018年の就任以来、札幌でも貫いてきたのが、エンターテインメントとしてのサッカーの存在意義を大切にし、練習をできる限り公開する姿勢だ。

 コロナ禍も経て、チームは6月14日から本格的なファンサービスを約3年ぶりに解禁したが、練習公開自体は22年5月からいち早く再開されてきた。自らも久々にファンと触れ合いながら迎えた6月17日の取材では、ミシャさんらしい言葉に改めて触れた。「他のクラブでは1週間で1、2日程度の公開練習や、非公開を貫くクラブも少なくない。コロナも理由に『秘密主義』が進んでいるんじゃないですか? 私にとってサッカーは見る人あってのスポーツ。いかにお客さん、サポーターを大切にするかだと思っている」

 もちろん、各クラブの考え方もあるし、厳しい勝負の世界で非公開練習が勝敗を分けないとも言い切れない。当方も高校でサッカー部時代には大事な大会の前に相手チームの“スカウティング”に仲間とこっそり行った経験があるだけにバツが悪かったが、ミシャさんの熱い思い、未来を担う子供たちを含め多くの人に喜んでほしいという気持ちがぶれることはない。「例えば『明日の試合からサッカーはボールを2つ使ってやります』と相手だけ知っていてボール2つで練習していたらサプライズだけどね(笑い)。対戦相手の試合だって、毎試合見ていれば、どこにどの選手がいて、どんなサッカーをしてくるかは大体分かってくる。どこまで隠す必要があるのか、練習にどれほどのサプライズがあるか。私はできるだけサポーターと近い距離で、サポーターに(プロの)トレーニングを観て楽しんでほしい」。

 最後に、「非公開にすれば、監督がすごく頑張って仕事をしている感は出るかもしれないけどね」とちゃめっ気たっぷりに笑った。そんなことはない。オープンにする練習の節々で、息子以上に年が離れた選手たちにも若々しく、熱く、温かく、時には自らもボールを蹴りながら接する“チームの親父”がいる。ファンサービスでも選手に負けず劣らず大人気だ。そんな姿を毎日当たり前のように見られるだけで、クラブとしても大切にしてきた練習公開の意義は大きいと思う。(北海道支局・川上 大志)

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