楽天の中継ぎ陣が23日、試合前練習で21日の中日戦で200登板を達成した安楽智大投手の記念Tシャツを手作りして祝った。安楽は「うれしいですね。陽の当たらないポジションですし。そういう気遣いとかはうれしい」と目を細めた。
各球団では2000本安打や200勝など、選手が記録を達成した際に記念Tシャツを着用するが、中継ぎでは500登板を達成してやっと連盟表彰される。「抑えて当たり前」。そんな世界にいる中継ぎ陣の活躍もたたえようと、守護神の松井裕樹投手が発起人となり行われた。
中継ぎ陣はそれぞれが手書きで作成。宋家豪投手は「死ぬこと以外かすり傷」、内星龍投手は投球フォームのイラストを描くなど、愛が込められていた。右腕は「ああいう仲間といい夢見たい。仲間でありながらライバルなので、負けないようにチームで1番登板数も投げたい」とニッコリ。石井一久監督も「縁の下の力持ち。見えないところで頑張るのが中継ぎのやりがいだと思う」とここまでの活躍を評価した。
交流戦では先発投手が序盤に降板することも多く、中継ぎ陣に疲労の色が見えた。ここまでチームトップの26試合に登板する安楽は「僕らが脚光を浴びることなんて負けた時くらい。だけど、ああいうことがこれから増えて、中継ぎって大変なポジションなんだというようになっていければ。そういうふうにフォーカスを浴びれるように活躍したい」。チームのために、これからも腕を振り続ける。