遠野が昨年王者の青森山田を下し、19年ぶり5度目の優勝 4試合すべて無失点…東北高校サッカー選手権大会

19年ぶりの優勝に歓喜する遠野イレブン
19年ぶりの優勝に歓喜する遠野イレブン

◆東北高校サッカー選手権大会▽決勝 遠野1―0青森山田(19日、福島・Jヴィレッジスタジアム)

 遠野(岩手1位)は昨年王者の青森山田(青森1位)を1―0で破り、19年ぶり5度目の優勝を飾った。

 古豪復活だ。準決勝(18日)でU-18プレミアリーグ所属の尚志(福島1位)を1―0で破り、決勝でもセカンドチームといえど全国屈指の強豪・青森山田から大金星。2日連続でプレミアリーグに所属するチームに勝利し佐藤邦祥監督(35)は「東北大会で優勝する経験はこの子たちはたぶんないので、本当にうれしく思います。彼らのやってきた努力が実った」と選手をたたえた。

 GK浅沼英志(3年)が勝利の立役者だ。オウンゴールで先制し、1―0とリードしてからは相手に攻められる時間が続いた。前半ロスタイムにロングスローのこぼれ球からシュートを許したが、「あんまり記憶にないくらい、反射的に飛んでいた」と右に飛んでブロック。後半20分にも同じシチュエーションからシュートを浴びたが、神がかり的な反応でボールに触れるとポストにも助けられ、チームを救った。

 今大会4試合全てを1―0の無失点で勝ち上がった実力は本物だ。強豪を立て続けに破ったチームは北海道で行われる全国高校総体(インターハイ、男子サッカーは7月29日開幕、旭川市)で優勝を目指す。「上に行けば行くほど見えないところからのシュートも増えてくると思う。クロスでも数回ミスがあったので、そこの技術と反射神経を上げていきたい」と守護神。全国の舞台で数々の難敵を打ち破り、名をとどろかせる。

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