◆G3第10回イースタンヤング 最終日(16日・ボートレースとこなめ)
シリーズ最終日の12Rで優勝戦が行われ、関浩哉(28)=群馬=が逃げ切り快勝。通算12回目の優勝を決めるとともに、9月に下関で行われるPGⅠヤングダービーの優先出場権を獲得した。
終わってみれば断然の実績を誇る関の圧勝劇だった。準優勝戦で強烈なまくりを決めた高田がレース前の特訓、スタート展示から3カドに持ち出して軽快な伸びを披露。極限のプレッシャーがかかる状況ではあったが、動じることはなかった。
「0台前半のスタートを来られたらこれはもう事故だな…と。それを行くのは高田選手もリスクがある」と至って冷静に自分のレースに徹した。結果的には「全速です」とインからコンマ07の好スタート。高田もコンマ05の仕掛けで攻めて出たが、1マークまでにしっかり伸び返して先まい。「ベストターンですね」と完璧な旋回を決めると後続を一気に突き放して、早々と優勝を確実なものとした。
この勝利で9月下関のPGⅠヤングダービーの優先出場権を獲得したが、その前にもビッグレースの予定が目白押し。来週には徳山でSGグランドチャンピオン、その後もG2、SGと特別戦線での戦いが続く。
「流れはいいけど、SGに行くとまたギャップもある。120%は出せないから101%の力を出すことを目指して行く」と気を引き締める。その先にはもちろん大きな目標がある。「年末を意識して走らないといけない。グランプリに出場できるようにがんばります」と高らかに宣言する。
とこなめのG3で圧勝劇を演じた上州期待の若武者が、迎えるG2、G1、SG戦でさらなる高みを目指す。