【楽天】伊藤裕季也、守備向上へ「練習するしかない」野球と向き合う姿勢に敬服…担当記者コラム

スポーツ報知
伊藤裕季也

 交流戦も終盤に差し掛かった。楽天は開幕からチーム状態が上がらず苦しい試合を何度も見てきたが、そんな中でも選手は毎日諦めずに野球と向き合っている。

 ほとんどの選手が定位置の他に複数ポジションを守ることを求められるチーム。昨季、DeNAから移籍した内野手の伊藤裕季也は本職は二塁ながらも、今季は主に三塁と一塁でプレー。経験の差を埋めるように守備練習では誰よりも長くボールを追いかけている。

 5月30日のDeNA戦(楽天モバイル)では1―0の4回1死から京田の一塁へのゴロをトンネルし、直後に2点を奪われ逆転された。1―3の9回にチームは1点を返すも敗れた。古巣との初対戦となったが、自身のミスで試合が決まり「失点につながってそれがなければ勝っていた試合。重要な点数になったので考えなければいけない」と悔やんでいた。

 翌日、試合前のグラウンドでは塩川内野守備走塁コーチと渡辺内野守備走塁コーチ補佐と話し込む姿があった。普段からもよく話す姿は見かけるが、この日は雰囲気が違った。「どういう意識で練習に入ったのか、どうしたらあれが捕れたのか、アウトにできたのかを考えて次につなげることができたら、昨日のことは気にしないでいいからと言われた」。コーチからの助言を受けて考えを整理し、失敗を成長の糧にした。

 今季は守備からの途中出場も多い。これはプロ入り後初の経験だ。雨天中止となった11日の中日戦(楽天モバイル)では室内練習場での練習ということもあり「うまくなるためには練習するしかない。だから受けないとうまくならない。お願いします」とノックを一人だけ“おかわり”した。「正直、何が正解か分からない。よくも悪くも人に影響されやすい」。そんな性格だからこそ、自分の芯を持つことを大事にしているという。慣れない環境でも、壁にぶち当たっても挑戦する。そんな姿にいつだって励まされている。(楽天担当・内藤 菜月)

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