Twitter facebook Instagram YouTube

【高校野球】仙台育英、東北大会決勝進出…150キロ高橋煌稀→153キロ湯田統真で盛岡三をリレー完封

先発した仙台育英・高橋煌稀
先発した仙台育英・高橋煌稀

◆春季高校野球東北大会準決勝 仙台育英3―0盛岡三(10日、きたぎんボールパーク)

 準決勝が行われ、仙台育英(宮城)は盛岡三(岩手)を3―0で破り、優勝した2017年以来6年ぶりの決勝進出を決めた。先発の高橋煌稀、リリーフの湯田統真(ともに3年)がともに150キロ超をマークし、5安打完封リレーを飾った。八戸学院光星(青森)は明桜(秋田)に8―5で逆転勝ち。11日の決勝は17年と同カードとなった。

 仙台育英が盤石の投手リレーだ。先発・高橋は先頭を150キロの直球で見逃し三振に仕留めると、そのまま3者凡退と上々の立ち上がり。「苦手な初回がいい形だったのが良かった」とテンポをつかむと「高めを打たせて取る」というテーマのもと7回を5安打6奪三振で零封した。

 8回からは湯田がマウンドへ上がり、直球を軸に3者凡退。9回には最後の打者への初球に153キロをマークして球場をどよめかせると、この回も3者凡退で締めて投手王国の力を見せつけ、決勝へ進出した。

153キロをマークした仙台育英・湯田統真
153キロをマークした仙台育英・湯田統真

 この日は6球団のスカウトが視察。セ・リーグのスカウトは湯田が宮城県大会時にはすでに150キロをマークしていたことを明かした上で「ともにセンバツより球速が上がっている。湯田は打者の手元で変化するスライダーが素晴らしく、オリックス山岡(泰輔)のよう。2人ともいい投手です」と絶賛。高橋は150キロの表示を「感覚的には148キロくらい」と振り返ったが「球速は意識しないけれど、出力が安定してきたのがセンバツとの大きな違い」と手応えを口にした。須江航監督も「スピードガンコンテストではないし、夏はそうはいかないので。それでも2人とも四死球を出さず自滅なくいけたのが良かった」と試合をつくった2投手を評価した。

 6年ぶりの決勝には「勝てなければ甲子園に行けない一戦」と夏の覚悟を持って挑む。すでに始まっている“夏”の東北大会を制する準備は万端だ。(秋元 萌佳)

先発した仙台育英・高橋煌稀
153キロをマークした仙台育英・湯田統真
すべての写真を見る 2枚

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×