◆日本生命セ・パ交流戦 西武0―2ヤクルト(10日・ベルーナドーム)
ベテランの巧みな投球術にほんろうされた。ヤクルトの先発・石川が左腕から繰り出す変化球に打線がかわされ、3安打しか奪えなかった。「あれだけ緩急をうまいこと分けて使いながら、的を絞りきれなかった」と松井稼頭央監督。2番手以降の救援陣も打ち崩せず、今季8度目のゼロ封負けを喫した。
チャンスはあった。2回。先頭の渡部が左翼線への二塁打で出塁するが1死後、長谷川の打席で三盗を狙って失敗。先制機を逸した。「自分のミスです」とうめいた渡部。松井監督は「こっちでストップをかけられなかった。すべてこちらの責任だと思います」と悔やんだ。
この日が9連戦の8試合目。疲労を考慮して外崎をDHで起用するなど打線を変えたが、機能しなかった。本拠地での今季最多となる2万7548人が詰めかけたが、チャンステーマが響く場面もなかった。松井監督は「これだけ多くのみなさんに球場に来ていただいているので、何とか勝てるように明日は頑張っていきたい」と必勝を誓っていた。