◆日本生命セ・パ交流戦 西武0―2ヤクルト(10日・ベルーナドーム)
役目は果たした。7回を5安打1失点にまとめた西武・高橋光成投手は「最少失点でしたし、粘り強く投げられたのはよかった」と振り返った。
序盤は150キロ超の直球にスライダー、フォークボール、カーブもまじえて相手打線を封じていったが、惜しむらくは4回。青木、サンタナに連続四球を与え、中村に中前へ適時打を許した。「もったいないですけど…。攻めていったというか、慎重になりすぎた」と悔しがった。
5月13日の楽天戦(ベルーナドーム)で4勝目を挙げて以降、4試合白星から遠ざかっている。「勝ち負けは自分自身でコントロールできない。粘り強くやっていくことしかできないですし、そこは僕自身もやりとげたい」と言葉を強めたが、その全てでクオリティースタート(先発で6回以上自責点3以下)を達成。防御率もリーグトップの1・87と先発の役目は果たしているが、この間、高橋が投げた28イニングで味方打線が挙げた得点はわずか1。うち3試合で先制点を献上し「圧倒的な投球ができるためにも、相手の投手より先にマウンドを降りないことを意識するというか、それだけではないと思いますが、やっていきたい」と言うが、いくら抑えても打線が得点を挙げないことにはチームの勝ちにもつながらない。「絶対、いい打線です」と味方を信じて勝利につなげていく。