J2仙台が前川崎の庄子春男GMを招へい J1復帰とクラブの進化を目指す

スポーツ報知
庄子春男氏

 J2ベガルタ仙台は8日、J1川崎フロンターレのGMを務めた庄子春男氏(66)がGMに就任すると発表した。庄子氏は宮城県出身。川崎を強豪にした立役者で、同クラブのエグゼクティブアドバイザーを3月31日に退任した。仙台でJ1復帰を目指すだけでなく、安定したクラブ、チームの土台作りに尽力する。

 庄子氏は仙台市立西多賀中から宮城県工業高校、東北学院大を経て、1980年に富士通入社した。富士通サッカー部で活躍し、95年12月に川崎のフロント入り。運営、広報、チケット担当などを経験した後、2000年から強化部長、強化本部長を歴任した。ジュニーニョ、中村憲剛らを発掘し、風間八宏監督を招へいするなど、アカデミーも含め主導権を握る川崎サッカーの基礎を固めた。また、地域密着、地域貢献活動にも積極的で、地元に親しまれるクラブ作りを心掛けた。

 仙台では、J1復帰が第一の目標になるが、どういうクラブにしていくかという中長期的な視点を持って、これまでの経験を活かすことになる。生まれ育った宮城県への愛着もあり、仙台の動向は川崎時代から気にしていた。庄子氏はこの日仙台入りし、スタッフ、選手らにあいさつしたという。伊藤彰監督とは富士通サッカー部と川崎で共にしており、よく知る間柄でもある。 

 庄子GMはクラブを通じ、以下のようにコメントした。

 「このたび、ベガルタ仙台のゼネラルマネジャーに就任することになりました庄子です。私は大学まで仙台で生まれ育ちました。サッカーとの関わりもここがスタートで仙台には特別な思いがあります。今年の3月まで川崎フロンターレでお世話になっていましたが、いつも隣にはベガルタの存在がありました。いつも気にしていたクラブからJ1復帰に向けてこのようなチャンスをいただけたこと、本当に感謝しております。

 シーズン途中での加入ですが、クラブのみなさんとの連携を密にしながら、最大の目標であるJ1復帰、また更なるクラブの成長と発展に向けて全力で取り組みますのでよろしくお願いいたします。

 これまで対戦相手として、何度もユアテックスタジアム仙台を訪れました。ファン、サポーターが創るピッチとスタンドの一体感、あの雰囲気は相手にとっては脅威でスタジアム全体と戦っている感じさえしました。しかしベガルタはもう我がチームです。これほど心強いものはありません。一体感を持って一試合一試合戦えば目標は達成できるはずです。思いはひとつです。みんなでJ1に戻りましょう!」

 また、仙台の板橋秀樹社長は以下のようにコメントした。

 「このたび、ベガルタ仙台のGMに庄子春男氏を迎えることとしました。現在押し進めるチーム強化、伊藤彰監督はじめコーチングスタッフ、チームスタッフ、選手たちが目指すサッカー、目指すチーム像に一歩一歩近づく中、今の土台を支え、より強固に、揺るがないものにしていただけると考えております。

 今シーズンの目標であるJ2優勝、J1復帰を果たし、クラブ30周年をJ1のステージで戦うため、引き続きクラブ一丸、全力で戦ってまいります。ファン・サポーターのみなさま、これまで同様にJリーグ屈指の熱い応援・声援をよろしくお願いいたします」

 仙台はJ 2第19節を終え7位。J1自動昇格圏の2位大分トリニータに勝ち点差4、プレーオフ出場圏の6位ジュビロ磐田と同じ勝ち点30を獲得している。

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