◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス0-10巨人(7日・京セラドーム大阪)
曽谷のいるマウンドへ直接、中嶋監督が向かった。「よう頑張った」とねぎらいの言葉がかけられた。左前腕の張りで離脱した田嶋に代わるプロ初先発は、4回2/3を2失点。プロ初黒星を喫したが、実力の片りんは確かに見せた。
1軍ではリリーフで3試合に登板。直近は5月24日にウエスタン・広島戦(由宇)で先発していた。「与えてもらったチャンスを、絶対につかみ取ろうと思った」と気合を入れ、最速は152キロ。失点した初回と4回は、味方の失策などが絡む不運があった。「どんどんゾーンで勝負していこう」と女房役の森にも背中を押され、1四球。息子の登板を初めて現地観戦した父・博一さん(49)にも成長を報告する65球だった。
試合は今季初の2ケタ失点を喫し、連勝も3でストップ。「1球へのこだわりを大事にしたい」と前を向いた新人左腕を、中嶋監督は「いいものを見せてもらいました。本当に」と評価した。仕切り直しの舞台もそう遠くはなさそうだ。(長田 亨)