大谷翔平、安心して下さい入ってますよ弾!とにかくフェンス際 鈴木誠也の頭上越え→三塁全力疾走→本塁打認定

スポーツ報知
大谷翔平(ロイター)

◆米大リーグ エンゼルス7―4カブス(6日・アナハイム=エンゼルスタジアム)

 エンゼルス・大谷翔平投手(28)が6日(日本時間7日)、本拠でのカブス戦に「2番・DH」でフル出場し、4回の第2打席に5試合ぶりとなる右越えの16号ソロを放った。メジャー初対戦となった同学年のカブス・鈴木誠也外野手(28)の頭上を越える弾丸ライナーでの一発で4点差逆転劇を演出。内野安打1本に終わり、9回の好機に空振り三振で最後の打者となった鈴木と、明暗が分かれた。

 鋭い打球が鈴木の頭上をを襲った。4点を追う4回先頭、大谷は先発右腕ウェスネスキの「いい球だった」という内角高めカットボールを振り抜いた。打球速度103マイル(約165・8キロ)、打球角度24度という低空の弾丸ライナー。右翼手の鈴木がフェンス際で懸命にジャンプするも届かない。跳ね返ったボールがグラウンドを転々する間に、大谷は全力疾走で三塁に到達した。一気にランニング本塁打を狙おうかという勢いだった。

 当初インプレーと判定されたが、審判団の協議の結果、打球は外野フェンス上の電子看板に当たったとして、本塁打認定された。5試合ぶり、リーグ2位タイとなる16号。協議を待つ間、三塁塁上の大谷と右翼の鈴木はジェスチャーをまじえ「入った?」とやりとりした。

 プロ入り同期の、ともに28歳。待ちに待った同学年初対決だった。3月のWBCの際には、キャンプ地の米アリゾナ州から2人でチャーター機で帰国する計画を立てていたほど仲がいい。鈴木が左脇腹の張りでWBCを辞退すると「シーズンにあまり響かないように、大事にケアしてほしいなと思います」と気遣っていた。試合前にはグラウンドで談笑し、抱き合い、拳を合わせて久々の再会を喜んだ。このカードでは投手としては対戦しないが、試合中は何度もジェスチャーを送り合うなど、笑顔が絶えなかった。

 取材対応はなかったが、前日は試合がなく休養十分で、さっそく自慢のバットが火を噴いた形だ。メジャー6年目でカブスとは初対戦。これで打者としてはエンゼルスを除くメジャー全29球団と対戦し、本塁打は21球団目となった。

 大谷のチーム初安打となるソロが逆転劇の口火となり、2連勝。13連戦を白星発進した。同級生対決第1ラウンド、まずはメジャーの先輩が貫禄を見せつけた。

10日先発 今季初の中6日

 〇…大谷は試合前にブルペン入りし、スプリットを中心に16球を投げた。次回登板は9日(同10日)の本拠地・マリナーズ戦を予定。これまでは中5日で登板してきたが、今季初の中6日となる。基本的には登板前日か2日前にブルペン入りしており、変則的な調整となった。

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