サッカーのフランス1部リーグで優勝したパリSGは2日、都内で会見し、今夏に「ジャパンツアー2023」で2年連続でフルメンバーが来日すると発表した。フランス代表FWエムバペ(24)やブラジル代表FWネイマール(31)らを擁するスター軍団は、7月25日にC・ロナウド(38)が所属するアルナスル(サウジアラビア)と、同28日にC大阪とヤンマースタジアム長居で対戦。8月1日に国立競技場で欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝に進出したインテル(イタリア)と対決する。
昨夏に大きな話題をさらったスター軍団のパリSGが、今夏も日本にやってくる。しかも、今年は対戦相手がスケールアップした。まず天神祭で盛り上がる真夏の大阪で、エムバペVSC・ロナウドの世界最高ストライカー対決で幕開け。さらにJ1初優勝を狙うC大阪との試合後は、東京に移動。欧州CLで決勝進出したインテルと、欧州トップクラブ同士が国立で激突する。エムバペは「最高のコンディションで日本ツアーに挑みます」と意気込んだ。
パリSGのOBで、会見に出席した元カメルーン代表FWエムボマ氏(52)は、ビッグマッチの連続に興奮を隠せない。「アルナスルで思い浮かぶのはロナウド。でも、まずは自分たちのプレーに集中してやるべき。これは次のシーズンの準備になるからね。パリSGのプレースタイルをつくっていくことに集中すべきだね」。単なるプレシーズンマッチではない、ハイレベルな戦いを期待した。
昨年の来日時は大フィーバーだった。チケットは完売。さらに有料の公開練習には1万3370人も駆けつけた。会見にオンラインで参加したパリSGアジア・パシフィック代表のセバスチャン・ヴァセル氏は「昨年は成功裏に終わった。素晴らしい場所で試合ができて、その後のシーズンにつながった」と2年連続の日本ツアーの意義を強調する。
今季のパリSGは、FWメッシ、FWネイマール、FWエムバペら選手の市場価値を合計すると、1300億円以上とされた。フランス・リーグでは、昨夏ツアーでのチーム作りが功を奏し、2季連続史上最多11度目の優勝を決めた。
メッシは今季限りで退団の見通しだが、エムバペは来季もパリSGでプレーすると複数の欧州メディアがすでに報道しており、陣容に見劣りはない。ヴァセル氏は「(クラブと)契約を交わしている選手は連れてくる。Bチームではなく、スター選手が来日する」と明言した。
日本のファンにとっては、世界レベルを目の前で味わう貴重なチャンス。ネイマールは「最高の瞬間をつくりあげましょう」と呼びかけた。昨年のW杯で世界を沸騰させたスターたちが、日本の夏をさらに熱くする。(田中 孝憲)
パリSGのOBで、G大阪や東京Vで活躍した元カメルーン代表FWパトリック・エムボマ氏が記者会見に登壇した。クラブのレジェンド選手として、スペシャルトークセッションを行い「私にとっても、パリSGにとっても、日本に来るのはいつも光栄なことだと感じています。日本はサッカーにおける、とても良い施設がそろった国。今回また来ることができて、とても良かった」と喜んだ。
昨年に続く日本ツアーを心待ちにする日本のファンへ、「ぜひ、試合を見て楽しんでいただきたい。そして、応援して下さい」とメッセージを送った。
○…チケットは一般シート、ホスピタリティシート、アップグレードプランの「通常チケット」と「スペシャルチケット」が販売される。最速先行(抽選)は2日18時~11日23時59分まで、15日20時に当選発表される。詳しくは公式HP(https://psg-japan-tour.com/)でチェックできる。