【仙ペン】気分はもう「巨人対巨人」

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ4―7巨人(31日・ZOZOマリン)

 信仰を貫くのはとても難しい。僕のような敬虔(けいけん)な巨人信者でもブレることがある。我らが岡本和真のことです。もう村上のライバルでさえないのかも…と一瞬でも疑った自分が許せない。

 ただ昨年の2人はあまりに対照的だった。一方は史上最年少の3冠王。記録ずくめの猛打でチームを連覇に導き「神様」にまで出世した。逆に岡本和は3年ぶりの無冠に終わり、チームもBクラス転落。レギュラー定着後では初の年俸ダウンも…というのは、どうってことないけれど。

 さらにショックだったのは3月のWBC。両者とも日本代表の世界一に貢献したが、現時点での立ち位置の差を痛感させられた。あっちは押しも押されもせぬ侍の4番。こっちは何か便利に使われている感じは否めなかった。

 村上と比較されるのは王さんや落合さんという史上のレジェンド。もはや和真じゃない。メジャーに行ってもらうまではタイトル奪回も無理…などなど、完全にみくびってました。反省というか破門ものですね。

 そんなわけで、やってくれると信じてたぜ。主砲2人を欠く手負いのライオンズ。よくぞ阪神の連勝を止めてくれた。まだセ・リーグの灯(ひ)は消えない…って何を言っているんだ。ここは岡本さんの一択だろ。

 この人の「1試合2本塁打」って、グッとくるのが多いんだよね。2018年のシーズン最終戦。チームのCS進出を決める「100打点弾」には鳥肌が立った。7点差を引っ繰り返した19年のヤクルト戦(8月9日)も忘れられない。本日の同点&決勝弾もメモリアルになる。

 これでキング争いも単独トップに浮上か。6年連続10号? どうでもいいや。当たり前だもの。それよりも猛打賞というのが地味にうれしい。だって、お得意の長期スランプさえ回避すれば、今季の安定ぶりだと「3冠王返し」という派手な復活劇も…って、どこまで手のひらを返せば気が済むんだよ。

 メルセデスに沢村よ。見たか、これがジャイアンツの4番だ…というか、ポランコも打ったことだし気分はもう「巨人対巨人」。いや、調子に乗ると痛い目にあう。少し前、平良にやられたばかりじゃないか。

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