◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ2―1巨人(30日・ZOZOマリン)
グラウンドではユニホーム。学校は制服だし、それ以外はジャージーとスエットか。もちろんヘアスタイルは丸刈りが基本。最近はともかく、一昔前の選手はこういったスタイルで多感な思春期を過ごしてきた。
その反動なのか。プロ入りするとオシャレに血道をあげる人は多い。あのキチンとしている由伸さんでさえ、グレかけたことがあった。2000年オフには髪をゴールドに染め上げ、翌年はシーズン半ばまでロン毛でプレー。でも、あれはあれでカッコ良かったな。
巨人では髪形やヒゲ、服装に「紳士であれ」という不文律がある。だから他球団へ移籍すると封印していた「ヤンキー魂」が爆発してしまう。田口は金髪になった。そして大田。お前さん、巨人の風紀委員長こと原監督の秘蔵っ子だったのに。大丈夫か。
そんなわけで交流戦が開幕。両リーグの首位と1日またぎで6試合って、正直キツいな。案の定、試合結果はご覧の通り。阪神戦と同じく善戦ぶりがかえって切ない。いや、久しぶりに高橋の笑顔を見ることができただけで十分だ。真価は次回のマウンドで問われる。
それにしても巨人が「ポランコ・シフト」とは諸行無常が半端ない。しかもヒゲが復活してるし。「巨人は歴史と伝統があり、ヤンキースのような球団と聞いている。来日する時は、ヒゲもそらなきゃいけませんね」と殊勝だった1年半前が懐かしい。
ヒゲどころじゃないイメチェンと言えば、今さらだけど沢村。メジャー時代にも増してワイルドじゃないか。向こうから歩いてきたら、道を譲ってやるぞ。はっきり言って怖いです。
ただ、さすがは我らが坂本だ。8回2死でのマッチアップ。カウント0―2から四球で出塁は立ち合い勝ちと言っていい。「お前のちょんまげなんか、巨人を出てからの移籍デビューだろ。俺なんて高校時代に鼻ピアスだ。ヤカラの年季が違うんだよ」という心の叫びが聞こえてきた。
ここで続く入団3年目の秋広が「沢村さんって、ホントにジャイアンツにいたんですか?」弾で逆転してくれれば…なんて期待したけど、悔しいな。頼むぞ戸郷。メルセデスになんか負けんなよ。