◆JERAセ・リーグ 広島3―1ヤクルト(28日・マツダスタジアム)
新井監督の仕掛けが勝利を呼び込んだ。菊池が21年6月13日の敵地・オリックス戦以来、4本目の初回先頭打者本塁打を放って、1―0の5回。その菊池がランエンドヒットで1死一、三塁とチャンスを広げ、上本の2点三塁打につなげた。指揮官は、7回1失点と好投のアンダーソンを含めて「いい勝利だった」と、うなずいた。
4回は得点に結び付かなかったが、2死一塁で坂倉が今季初盗塁の二盗を成功させた。今季チームが徹底する機動力を絡めた攻撃は、30日開幕の交流戦を乗り切る糸口となり得る。新井監督は「こっちもガンガンいこうと思っているし、選手もガンガンいってほしい」と求めた。
貯金は9日ぶりに2となり、3位をキープ。昨年(8勝16敗1分け)、一昨年(8勝14敗3分け)と苦手のヤクルト相手に2カード連続の3連勝。同一シーズンでは、18年以来5年ぶりの6連勝だ。19年から最下位が続く(中止の20年を除く)“鬼門”の交流戦に弾みをつけた。(畑中 祐司)