◆JERA セ・リーグ 阪神4―1巨人(28日・甲子園)
巨人はまたしても7回に勝ち越しを許し、首位・阪神に3連敗を喫した。借金1の4位で30日から始まる交流戦に入る。
若き力の奮闘も白星に結びつかなかった。巨人の先発は育成ドラフト1位の松井颯。22日に球団史上初の育成新人初登板初勝利を挙げた勢いそのままに、好調の阪神打線に立ち向かった。2回は1死一、三塁のピンチを無失点で乗り切った。4回に阪神6番ミエセスに先制ソロ本塁打を浴びたものの、5回も無死一、二塁から2~4番を抑えて無失点。打っては3回2死のプロ3打席目で初安打をマーク。5回5安打1失点で「先制点を与えてしまいましたが、最低限の仕事はできた」と振り返る投球内容だった。
ルーキーの奮闘に応えたい打線だったが、6回まで松井の1安打に封じられた。1点を7回、先頭の3番・秋広優人内野手が右翼へ同点ソロを放ち、甲子園プロ1号をマーク。試合を振り出しに戻した。
しかし7回裏、2番手の田中千晴が無死一、二塁のピンチを招き、代わった高梨雄平が1アウトを取ったものの満塁とピンチを広げて三上朋也に交代。三上が3番・ノイジーに二塁ベースに当たる中前適時打で勝ち越しを許し、さらに4番・大山に左翼線へ2点適時打を打たれ万事休す。3試合連続で7回に複数失点した。
8回には「7番・中堅」で1軍デビューのドラフト2位・萩尾匡也がプロ初安打を放つなどしたが、打線は才木の前に10三振と振るわなかった。