◆練習試合 花咲徳栄10―4東海大菅生(東海大菅生高G)
花咲徳栄が14安打10得点でセンバツ8強の東海大菅生を下した。2回、4番の小野勝利内野手(3年)の右前打をきっかけに無死満塁とすると7番の新井大貴内野手(3年)が右越え満塁弾。3点差の9回にもプロ注目の日当直喜投手(3年)から4安打5得点を挙げ、勝負を決めた。
主砲が流れを呼び込んだ。巨人の小野剛OBスカウトの次男で4番を務めた勝利が「攻撃の起点になれてよかった」と強烈な右前打で勢いを付けた。3回には二塁打の走者を確実に三塁に進める犠牲バント。「チームが勝つために何ができるか。しっかりそれができた」と胸を張った。
昨年6月に花咲徳栄に転入したため、規定で今春まで公式戦に出場できなかった。だが、夏の埼玉大会には出場できるため、「全てを爆発させます。チームを甲子園に連れて行くことだけを考えています」とキッパリ。練習試合では4番に起用してきた岩井隆監督(53)も「期待しています。鬼のように練習して頑張ってほしい」と話す。19年以来チーム4年ぶりの夏の聖地へ小野が全身全霊を懸けて臨む。(雑誌『報知高校野球』取材班)