◆春季近畿大会 ▽1回戦 智弁学園8―6大阪桐蔭(27日・大阪シティ信用金庫スタジアム)
近畿大会が開幕し、今春センバツ4強の大阪桐蔭(大阪2位)と、同準優勝の報徳学園(兵庫)が初戦で敗れた。智弁学園(奈良)に8失点した大阪桐蔭(大阪2位)は、大阪大会決勝に続く敗戦で、公式戦連敗は90試合ぶり。
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大阪桐蔭ナインが肩を落とした。18日の大阪大会決勝で金光大阪に1―2で敗れており、公式戦での連敗は、20年秋近畿大会決勝と21年春センバツ1回戦でいずれも智弁学園に敗れて以来。くしくもこの日の相手も智弁学園だった。
チーム力を上げるため、エース左腕・前田悠伍主将(3年)は大阪大会に続いてベンチから外した。だが、今大会は145キロ右腕・南恒誠(3年)も右肩コンディション不良で離脱。先発左腕・安福拓海(2年)が初回4安打4失点と出鼻をくじかれ、2番手右腕・平嶋桂知(かいち、2年)も6回、四球や暴投などで3失点した。前田に代わって主将を務める笹井知哉一塁手(3年)は「自分たちのふがいなさに気付いた。一からやり直す」と、うつむかずに現実を受け止めた。
西谷浩一監督(53)は「いろんな選手を試せました。勉強になりました」と収穫も口にした。常勝校が連敗を糧に夏へ向かう。(田村 龍一)