赤井沙希、プロレスラー引退表明「美しいまま散る花でいたい」…父・赤井英和は「報道で知るのでは」

スポーツ報知
涙ながらに11月12日のDDT両国大会での引退を表明した赤井沙希

 DDTの女子プロレスラー・赤井沙希(36)が24日、都内で会見し、現役引退を発表した。引退試合は11月12日、東京・両国国技館で行われる。

 元プロボクサーの俳優・赤井英和を父にもつ赤井はモデル、タレントとして活動していたが、DDT・高木三四郎社長のスカウトを受け、2013年8月13日の東京・両国国技館大会でプロレスデビュー。

 芸能活動と両立しながらプロレスでも非凡な才能を発揮。そのファイトぶりが認められ、14年度の「プロレス大賞」(東京スポーツ新聞社制定)の新人賞を女子選手として初めて受賞。16年の「DDTドラマチック総選挙」では個人9位に入り、高木社長に請われて正式にDDT入団。DDTには欠かせない選手として活躍し、今年8月でデビュー10周年を迎える。

 この日の引退発表会見に純白のドレスで登場した赤井。DDT・高木三四郎社長と共に会見に臨むと、目に涙を浮かべながら「この10年間、止まることなく走り続けてまいりました。未熟な私は足りないものがたくさんありましたが、声援が弱い私の力になり、強さや自信へと変わっていきました」と話すと、「そんな皆さまの力と共に『強く、気高く、美しく』をモットーにリングに立ち続けてきましたが、この節目にケジメをつけることでそれもやっと完成されるのかと思いました。私、赤井沙希はデビュー10周年を迎える今年、デビューした場所でもある両国国技館で引退いたします」と発表した。

 引退を決めた理由については「私は枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい。皆さんの中で美しくいることが理想です。寂しさがないと言えばウソになりますが、これが私の一つのファンの皆さまへの愛の形であり私の美意識です」ときっぱり。

 今後の活動については「今、行っている(美容)サロンですとか、プラチナム(プロダクション)に所属していたりとか、そういう活動は引き続きやらせていただきます。ただ、今は自分のプロレス人生をどう全うするかということに全力で集中したいと思っておりますので、今はそれに全部かけたいと思っております」と明言は避けた。

 「引退する最後の日まで、ぶれずに全力で駆け抜けていきたいと思います。引き続き、DDTプロレスを、赤井沙希をよろしくお願いします」と頭を下げた。

 引退の意思は父・英和には伝えていないと明かし、「プロレスデビューする時も人を介して報告したんですけど、一切、まだ伝えておりません。これ(報道)で知ると思うんで。父は誰よりも自分自身がリングで戦う楽しさを知っているので、ケジメとして、報道で知られた後に報告しようかと思っています」と話した。

 引退試合については、これからの調整することになるとしつつ「私以外、DDTは男性の選手なんですけども、私は10年前に両国国技館でミックスドマッチで生まれたので、自分の希望としてはミックスドマッチで終わりたいなと思っております。カードに関して、本当にこのこと(引退)は会社の中でもシークレットで進んでいたので、これから少しずつ自分の意向と会社の意思をすり合わせて進めていけたらと思っております」と、13年8月18日に両国大会の男女混合6人タッグ戦でデビューした経歴から希望を口に。

 引退試合までの6か月の間には8月13日に東京・後楽園ホール、9月30日に地元の京都・KBSホールでデビュー10周年記念大会も予定されており、華々しい引退ロードが用意される。

 赤井は「半年、DDTらしい選手として駆け抜けていきたいです。今までお世話になった選手や戦ったことのない選手ともチャンスがあれば試合をしたい」と希望し、「半年の間で私とやりたい方がいたらDDTに上がってきてください」と呼びかけていた。

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