【オリックス】山下舜平大、開幕4連勝!田中将大と投げ合い7回2安打0封…20歳右腕驚異の防御率0・98

スポーツ報知
4勝目を挙げてファンの声援に手を振って応える山下

◆パ・リーグ オリックス8―0楽天(23日・ほっともっと神戸)

 オリックス・山下舜平大投手(20)が自己最長タイの7回を2安打無失点の快投で開幕4連勝を飾った。最速156キロの直球を軸に二塁すら踏ませず、日米通算192勝を誇る楽天・田中将に投げ勝った。前回14日のソフトバンク戦(京セラD)で連続無失点記録は24回1/3で止まったが、再び快進撃の予感。チームを連勝に導き、首位・ロッテとのゲーム差を2に縮めた。

 20歳のモンスターは、また一つ壁を乗り越えた。山下が自己最多104球を投じ、7回散発2安打の零封で二塁すら踏ませなかった。日米通算192勝の田中将との投げ合い。「野球を始めた頃から球界を代表する選手。1点もやれないな、と思った」。4月11日にプロ初勝利を挙げた楽天を再びねじ伏せ、無傷の4連勝を飾った。

 前回14日のソフトバンク戦(京セラD)はフォークが決まらず、5回1/3を6安打3失点。調整期間で磨きをかけた必殺球は森のリードに任せ計7球にとどまったが、5回先頭の阿部に3球使って中飛に仕留めるなど効果的だった。「中盤にいい場面で使えた」。防御率は再度1点台を切る0・98に良化させた。

 将来性豊かな右腕のスケールは早くも海の向こうに届いている。ネット裏では米大リーグ・パドレス、レッズら米スカウトが視察。大リーグ関係者は「山下はすでに、メジャーのすべてのチームに知られている」と明かす。投げるたびに注目度はぐんぐん上昇している。

 試合前には丼物を食べるのが“験担ぎ”。食堂でイベリコ豚丼を平らげ、「めちゃくちゃおいしい。やばいです」とエネルギーに変えた。開幕当初は出場選手登録を抹消しながらの登板だったが、2試合連続の中8日。トレーニング日を4回から半分に減らし、中嶋監督も「調整の仕方の慣れもある。うまくいったと思う」と目を細めた。

 打線も8得点を挙げ、連勝で首位のロッテに2ゲーム差とした。「次の試合も集中して頑張りたい」と舜平大。まだまだ伸び盛り、さらなる成長曲線を描く。(小松 真也)

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