【大学野球】近大 開幕3連敗から逆転の2季ぶり49度目V 坂下主将「信じれば何か起こると分かった」

2季ぶり49度目の関西学生リーグ優勝を決めた近大ナイン
2季ぶり49度目の関西学生リーグ優勝を決めた近大ナイン

◆関西学生野球春季リーグ▽第8節第3日 近大5―1関大(22日・わかさスタジアム京都)

 

 勝者がリーグ優勝という大一番を近大が制し、2季ぶり49度目(旧リーグを含む)のVを決めた。

 初回に先制点を奪うなど7安打5得点。投げては先発の寺沢孝多(4年=星稜)が5回5安打、2番手の西本晴人(3年=龍谷大平安)が2回1安打でともに無失点に抑えるなど、前日まで首位の関大に主導権を渡さなかった。最優秀選手とベストナインの二冠に輝いた坂下翔馬主将(4年)は「信じれば何か起こると分かった。最高の気持ちです」と逆転Vの喜びをかみしめた。

 坂下は智弁学園で主将として甲子園に出場し、ロッテ・佐々木やオリックス・宮城ら「朗希世代」のU18W杯でも主将を担った。1年時には三遊間コンビを組んだ3学年上の現阪神・佐藤輝にも「こうしましょうと言っていた。言わないと損」と、物怖じしない性格。それでも、4学年をまとめる大学の主将の難しさに直面し、「一人一人のコミュニケーションを変えながらやってきたけど、うまくいかないことばかり」と開幕3連敗したが「優勝がなくなったわけではない。終わったものは戻ってこない、ここから勝つだけ」とチームを鼓舞し、寺沢も「きついことも言う。でもあいつが一番苦しんでチームをつくりあげてきた」とリーダーシップに感謝した。

 2年連続31度目の全日本大学野球選手権(6月5~11日・神宮、東京D=報知新聞社後援)の出場権を獲得。5度目の全国制覇へ「目立った選手はいない。線でつないで、投手も総動員で継投、継投が僕らの野球。全国で勝てるチームを目指してやっていきたい」と主将。5日の1回戦で北陸大学代表(福井工大)と対戦する。

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