丘陵コースによくある砲台グリーン。グリーン手前の左足上がりのライからも、アマチュアのみなさんにとっては難しいアプローチになります。今回は、ミスしない砲台グリーン攻略法をレッスンします。
砲台グリーンに乗らずに、転がり落ちて左足上がりのライが残る場合がありますね。この状況で構え方を間違うと、ダフりやトップが出てトラブルになります。
よく左足上がりのライで、左足に体重をかけて傾斜に逆らって構えているアマチュアを見ます。これではフェースが立つので、インパクトで出球が強くなり、グリーン上で止まってくれません。左足上がりのライでは、傾斜に沿って立つように意識してください。
ここでワンポイントアドバイスを。クラブフェースを傾斜に沿ってロフトなりにセットします。その後にクラブを握ると、傾斜に沿った構えができます。
構えが出来れば次は距離感。左足上がりのライでは、球が上がりやすいので、いつもよりも少し大きめの振り幅を心がけてください。ショートすると再び転がり落ちてくるので、とにかくグリーン面に乗せることが大切です。
最後にクラブ選択について。私はショートアプローチでは基本的に56度のウェッジを使いますが、ピンまでの距離と傾斜の大きさによっては50度を使うこともあります。また砲台グリーンを想定して、振り幅やクラブ選択を考えた練習してみてください。そうすることでアプローチの引き出しが増えるので、ミスが減りスコアがまとまってきます。5月30日配信予定の次回は3パットを回避するパッティングについて。(取材協力=かねひで喜瀬CC)
◆尾関 彩美悠(おぜき・あみゆ)2003年6月16日、岡山県生まれ。19歳。名前はティーチングプロの父・美成(よしのり)さんが「あざやかに、美しく、悠々と生きてほしい」という願いから命名。6歳でゴルフを始める。21年の日本女子アマで優勝。同年11月の最終プロテストでトップ合格を果たした。22年の「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」でツアー初優勝。22年のメルセデス・ランキングは42位。JFEスチール所属。158センチ、50キロ。