日本ハムの北山亘基投手(24)が前回の反省を生かし、難敵との投げ合いを制す。
20日のオリックス戦(京セラ)で今季3度目の先発マウンドに立つ北山が、登板前日の19日、並々ならぬ決意を口にした。「この前の試合で無駄な四球を出してしまったのが一番の課題なので。ストライクゾーンでどんどん勝負していって、その結果、抑えられたら」。11日のソフトバンク戦は4四球を与え5回途中で降板。3失点で2敗目を喫した。同じ過ちを繰り返さないよう、図ってきた修正は結果という形にする。
中8日と間隔が空いた中、建山投手コーチの指導の下、調整してきた。「右打者のインコースを投げる時、ボールがそこにいっても、腕が緩んだら意味がないと。多少外れてもしっかり腕を振った中で投げ切ることの方が大事だと」。ブルペンで意識的に取り組んできた成果を今日、見せる。
相手に不足はない。オリックス先発は山本由伸。球界屈指の右腕との対戦に「誰が見てもすごいピッチャー」と口にこそしたが「僕は自分のピッチングに集中して。相手がどうこうではない。そこは関係なく、自分の目の前の課題にしっかり向き合っていけたら」と強調した。思いをボールに込め、目の前の打者に強気に対じしていく。
今季初登板となる京セラドーム大阪ではプロ1年目の昨季、4月3日に3戦目で初ホールドを挙げるなど、6試合無失点と抜群の成績を残した。「すごく好きなマウンドなんで」。京都府出身。家族も駆けつける予定の一戦で、今年も好相性を発揮する。
(砂田 秀人)