上方演芸界の若手の登竜門「第53回NHK上方漫才コンテスト」(NHK総合、6月9日・後7時30分生放送=関西ローカル)の出場者発表とブロック分け抽選会が19日、NHK大阪ホールで行われた。
コンビは結成10年未満を対象で、100組が予選に参加。選ばれし8組がA・Bブロックの4組ずつに分かれた。以下はブロックと出演順(いずれも吉本興業所属)。
【Aブロック】<1>マーメイド(2021年2月結成=本戦初出場) <2>ハイツ友の会(19年4月結成=22年以来2回目) <3>フースーヤ(16年4月結成=本戦初出場) <4>爛々(らんらん、17年4月結成=21年以来2回目)
【Bブロック】<1>丸亀じゃんご(14年4月結成=19年準優勝、21年以来3回目) <2>パーティーパーティー(15年1月結成=20年以来2回目) <3>大自然(15年7月結成=本戦初出場) <4>スナフキンズ(17年4月結成=本戦初出場)
抽選会は「50音順の逆の順」から抽選ボックスのボールを引くことになり、爛々の萌々は「ちょっと待て! 前は芸歴順やったやん!」と即ツッコミ。21年大会で一番先にくじを引き、不利なトップバッターになった苦い経験があっただけに怒り心頭だったが、今回はAの4番をゲット。同じ女性コンビのハイツ友の会もAで、女性コンビ対決が実現することに。
昨年の大会では女性コンビ「天才ピアニスト」が優勝し、2017年のゆりやんレトリィバァ以来5年ぶりの女性芸人V、女性同士のコンビでは1986年の「非常階段」(シルク、ミヤコ)以来36年ぶりの快挙を成し遂げた。女性コンビの連覇なら史上初となるが、萌々は「ぶっちゃけ関係ない。姉さん(天才ピアニスト)が行ってくれましたが、違う道を切り開くだけ」と意識せず。「NHKのお客さんは女性、子供、おじいちゃん、おばあちゃんと寄席みたいな感じでNGK(なんばグランド花月)本公演に近い。そこで爆笑をさらいたい」とネタ勝負を強調した。
ハイツ友の会の西野も「私たち、特に性別とか意識してやっていない。女性(の芸人)が少ないだけ。自分たちのネタを評価していただいて勝てたら。満票で優勝したいです」と静かに闘志を燃やした。