◆パ・リーグ 日本ハム6―2西武(18日・エスコンフィールド)
勝負に徹した日本ハムが、初代監督の中西さんに追悼の白星をささげた。新庄監督は7回1死から、長谷川の三塁への緩い当たりをチャージせずに内野安打とした野村を「気持ちが引き気味の守備」とすぐさまベンチへ。代わって出場した谷内(やち)が裏の攻撃で2死満塁から決勝適時打を放ち、3カードぶりの勝ち越しを決めた。
中西イズムは今も受け継がれている。稲葉GMはヤクルト時代の99年、秋季キャンプで臨時コーチを務めた中西さんから指導を受けた。神宮球場の室内で「ツイスト打法」などを伝授され「『この打撃を伝えていくのはお前だぞ』とおっしゃっていた」。その言葉を胸に、GMとなった現在も現場で指導を続けている。
新庄監督は「教えが分かりやすくて(気持ちを)乗せる力がすごいとよく聞いていた。スーパースターです」。クラブハウスに写真が飾られている初代監督も、新球場元年の快進撃を待っているはずだ。(内田 拓希)