子持ちで車なしは「かわいそう」?行動に制限も、30代ママが車をもたない理由「コスパが悪すぎ」

◆写真はイメージです◆
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 「若者の車離れ」という言葉を最近よく耳にする。子育て世帯にとっても、車の有無による生活パターンの変化は大きい。車を持っておらず、今後も持つ気がないという子育て中の女性に話を聞いた。

■神戸市在住の3人暮らし

 兵庫県・神戸市に住む会社員の30代女性は、3歳の子供と夫との3人暮らし。夫婦ともに運転免許は保有しているが、車は所有しておらず「普段、運転しておらず運転に自信がない。レンタカーを運転することも怖いのでしない」と車を運転することから遠ざかっている。家のすぐそばにバス停があり、JRや私鉄も徒歩圏内と公共交通機関が発達した場所に住んでいること、子供の保育園や普段よく使うスーパーも徒歩圏内であることが大きな理由だが、知人からは「子持ちで車ないとか、ありえない、とか言われたり、ネットでも『子供がかわいそう』という意見も見たことがあります。それでも、車を持つなら購入だけで数百万、維持費は年に50万円近くかかることを思うと、公共交通機関やタクシーを使った方が安上がりだと思う」という。このエリアで車を持っていないことで日常生活ではほとんど不便を感じていないというが、旅行した際には車のない不便さを感じたという。

■旅行での行動に不便も

 GW中に北海道に旅行した時には、「札幌を拠点に、定山渓や留寿都、洞爺湖、登別などに行きたかった」と色々な場所に行く計画を立てたが、連休中には高速バスの予約もいっぱいで行けなかった場所もあり、電車も混雑する連休中には子供と乗るのは難しかった。宿が運行する無料バスなども利用も検討したが、「札幌出発が昼頃で、帰りの便は朝の10時とかで設定されていて、現地をゆっくり観光することが出来ない。電車やバスを乗り継いで行くのは複雑なうえ、人が多すぎて幼児連れには厳しい」と、行きたかった場所を諦めたことも。バスツアーなども「子供がぐずると迷惑になるので」と利用を控えたという。「子供が『温泉に行きたい』と言ったのに、連れて行ってあげることができなかった時は心苦しかった」というが、それでも、車を運転する練習をすることや、購入する気持ちはないといい、「普段、ほとんど乗らないのに、維持費や税金がかかってコスパが悪すぎると思う。多少不便でも、行動を諦めることがあっても、貯金をしっかりして子供の教育費などにまわしたい」という。

 日本トレンドリサーチが21年に行ったアンケートによると、車を購入した人のなかで「良かった」と思う人は98・6%と大多数である一方、車を持たない人では「持ちたいと思わない」人が59・9%と約6割を占めた。経済的に不安を覚える若者が増えるにつれて、マイカー離れは自然な現象なのかもしれない。

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