【日本ハム】伏見寅威が今季初打点…移籍後初のタイムリー

スポーツ報知
2回1死一、三塁、右前適時打を放つ伏見

◆パ・リーグ 日本ハム2―5ロッテ(14日、エスコン)

 日本ハム・伏見寅威捕手(33)が移籍後初タイムリーを放ち、今季出場25試合目で初打点を挙げた。3学年後輩で昨季首位打者の松本剛外野手(29)直伝の打撃で、オリックス時代の20年以来となる2戦連続マルチ安打もマーク。チームは逆転負けで、連勝を逃した。

 鮮やかに一、二塁間を抜いた。先制した直後の2回1死一、三塁。伏見は相手先発・メルセデスの浮いたスライダーを右前へ。「剛に教わった打ち方ができた。貢献できていなかったのでよかった」と移籍後初打点となる適時打を放つと、7回1死一塁では右腕・ペルドモから中前打。3年ぶりに2戦連続の複数安打を記録した。

 打率1割台と苦しむ男は、志願の“弟子入り”できっかけをつかんだ。前カードの福岡遠征中、松本剛に「打撃を教えてくれ」と直訴した。オリックス時代から「何であんなに打てるのか気になっていた」という後輩に、打席内での意識、バットの軌道などを教わった。「それがうまくハマッた」とうなずく直伝打法がさえ、73打席目にして待望の初適時打が生まれた。

 一方、悔やんだのは守備だ。同点の3回1死一、三塁。二盗阻止を試みた球が悪送球となり、勝ち越し点を献上した。6回までに今季ワーストとなる5盗塁も許し「それだけ走られるのは捕手のスローイングにも隙がある」と山田バッテリーコーチ。新庄監督は「防げるものは防がないと」とバッテリーに苦言を呈した。送球精度の改善を誓った伏見は「僕のミス。反省して次勝てるよう準備します」。既に貢献度は計り知れない。昨季日本一も経験したプロ11年目は「ここから巻き返していく」と前を向いた。(堀内 啓太)

 ☆杉浦(3番手で1回を2奪三振0封)「スライダーの感覚が良かった。0を積み重ねることが、最後いい成績につながる」

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