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【ヒルマニア】菊池雄星、無傷5連勝で日米通算100勝王手…7回途中0封 与四球激減で援護点も激増

スポーツ報知
菊池雄星(ロイター)

◆米大リーグ パイレーツ1―10ブルージェイズ(7日・ピッツバーグ=PNCパーク)

 ブルージェイズの菊池雄星投手(31)は敵地のパイレーツ戦で今季最長の6回1/3を4安打無失点で開幕5連勝。制球力向上が打線の援護につながっているとヒルマニアが分析した。

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 最悪のコンディションでも、エース級のピッチングを見せた。7回途中無失点で無傷の5連勝。日米通算100勝に王手をかけた菊池が、胸を張った。「直球をストライクゾーンに投げ、攻めていけたのは大きかった」。雨で開始が約1時間半遅れた上に、前回登板後に風邪をひき、3日間スムージーしか飲めず体重は4キロ減少。「3回まで何とか投げる」と、気力でナ・リーグ中地区首位のパイレーツを抑え込んだ。

 日本人先発投手陣の開幕5連勝以上は、08年Rソックスの松坂大輔8連勝、02年ドジャースの石井一久と14年ヤンキースの田中将大の6連勝があり、4人目の快進撃だ。4回に打球が利き腕に当たる場面もあったが、6回2死二、三塁以外はピンチらしいピンチもなかった。

 渡米5年目。今季の成長はコントロールの向上にほかならない。与四球は2。制球力の良さが相手の早打ちを誘い、6回まで83球だった。打線のリズムも作っているのだろう。5回までに5点の援護があった。昨季の9回換算の与四球率5・19は、1・91まで改善。それに伴い、9回換算の援護点は昨年の4・15から今季はメジャー全体で5番目に多い7・29まで上がった。5回投げ切れずに勝てなかった2試合も打線が黒星を消してくれた。

 21年の自身最多7勝まであと2。「メジャーに来てから一番いい形で投げられている」。一昨年は選出されながら、マウンドに立つことがなかった球宴。今年こそ花巻東の後輩、大谷とのリレーが見たい。(蛭間 豊章=ベースボール・アナリスト)

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