「来るだけで癒される」デジタル森林浴が大人気…浦幌町・あの街行く北海道

5面のマルチスクリーンを使った日本初の「デジタル森林浴」
5面のマルチスクリーンを使った日本初の「デジタル森林浴」
子どもたちも寝転びながら「デジタル森林浴」を楽しむ
子どもたちも寝転びながら「デジタル森林浴」を楽しむ

 浦幌町は町面積の約74%を森林が覆う緑豊かなまち。市街地から車で10分の「TOKOMURO Lab」は廃校になった旧常室小学校を再利用した複合施設だ。そのラボ内で日本初の「空間型VR」を体感できるのが「うららパーク浦幌」。IT技術を活用し、あたかも森や自然の中にいるような体験ができる。

 5面の300インチマルチスクリーンを使った「デジタル森林浴」は高さ3・6メートル、縦、奥行6・4メートルの投影空間に360度の映像を映し出す。投影テーマは定期的に変わり、十勝の自然風景から奄美大島、屋久島の天然杉など全国各地300超のシーンが閲覧可能。ヘッドマウントディスプレーなどを装着する必要もなく、ストレスフリーで没頭できる。20年12月の開業以来、憩いの場として定着し「来るだけで癒やされる」と老若男女から続々と喜びの声が集まる。リラックス効果の体感率は驚異の96%だ。

 本社を浦幌町に置くIT企業「フォレストデジタル」と町がタッグを組んで実現。同社の竹田美樹PRブランディングマネジャーは「心理的・生理的リラックス効果も実証ベースで取っています。家の中とはまた違う、自然にくるまれての『何もしないぜいたく』を味わってほしいです。疲れている方から様々な事情で旅行に行けない方まで、自信を持ってオススメできる場所です」と明るく話した。営業は毎週金、土、日曜の午前11時30分~午後4時30分。入場は無料。詳細はhttps://uralaa.com/park/urahoroまで。

 ◆グルメ TOKOMURO Lab内の「TOKOMURO Cafe」では地元食材をふんだんに使った絶品グルメを味わえる。浦幌町厚内産のツブ貝が入った「つぶ貝のシーカレー」は辛味とミルキーなマイルドさが調和したグリーンカレー。地元のイチゴを使った季節限定「レアチーズケーキ」も人気だ。毎月開催する「セルフピザDAY」は生地伸ばしからピザ釜で焼く作業まで体験でき、子どもも楽しめる。

「TOKOMURO Cafe」で味わえるピザと季節のケーキ
「TOKOMURO Cafe」で味わえるピザと季節のケーキ

 ◆名産品 「浦幌厚内産いくら」は浦幌沖近海でとれたサケのみを使用した、うまみにこだわった漬けダレなしのいくら。漁港から2分の加工場で最高の鮮度で加工される一品で、ふるさと納税の返礼品としても大人気だ。

浦幌厚内産いくら
浦幌厚内産いくら

 ◆浦幌町 十勝管内の最東端に位置し、総面積の約74.2%を森林が覆う。面積は729.85平方キロメートル。札幌からは車で約4時間。人口は約4300人。

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浦幌厚内産いくら
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