プロボクシングの八王子中屋ジムは4日、WBOアジアパシフィック・ウエルター級(66・6キロ以下)王者の佐々木尽(八王子中屋)が7月8日、東京・八王子市エスフォルタアリーナで同級15位の星大翔(角海老宝石)相手に2度目の防衛戦を行うと発表した。佐々木はこの日、ラスベガス合宿に向けて渡米した。
今年1月に豊嶋亮太(帝拳)に初回TKO勝ちして王座を獲得した佐々木は、4月に元王者の小原佳太(三迫)を3回KOで沈め、初防衛に成功した。KO率82・4%のスラッガーは1年ぶりに地元・八王子での試合に臨む。
挑戦者の星は日本同級13位。今年3月に能嶋宏弥(薬師寺)と引き分けて注目された。戦績は21歳の佐々木が15勝(14KO)1敗1分け、25歳の星は5勝(3KO)2敗3分け。
セミファイナルでは、日本ミニマム級(47・6キロ以下)新王者となった高田勇仁(ライオンズ)が、指名挑戦者の仲島辰郎(平仲BS)相手に初防衛戦に臨む。また、2021年の全日本フェザー級(57・1キロ以下)新人王の渡辺海(ライオンズ)が出場。渡辺は3月に日本同級ユース王者の英洸貴(カシミ)に判定負け。今回が再起戦となる。
佐々木はこの日、渡辺とともに米国へ出発。現在、WBO7位、IBF9位、WBA10位、WBC20位と世界ランク入りしている21歳王者はラスベガスで約2週間、本場・米国の強豪相手にスパーリングを中心とした合宿でさらなる強化を図る。出発に際して「今日から2週間ほどアメリカへボクシングのトレーニングに行ってきます!日本人初のウエルター級世界チャンピオンになるために、海外の強い選手と拳を交えてどこまで出来るのか? この2週間最高の日にしたいと思います。しっかり海外の強い選手たちに勝ってきます!」とジムを通じてコメントした。渡辺も「初めてのアメリカで緊張とワクワクしますが、進化して帰って来られるように頑張ります!」と意欲を示した。