◆JERAセ・リーグ 巨人8x―7ヤクルト(4日・東京ドーム)
巨人がサヨナラ勝ちでシーソーゲームを制し、ヤクルト3連戦勝ち越しを決めた。
抑えの大勢が9回を抑えると、その裏2死で丸佳浩外野手が、ヤクルト6番手・小沢のストレートを捉え右翼席に飛び込むサヨナラ弾で試合を決めた。丸は巨人加入後初のサヨナラ弾となった。
丸のサヨナラ打は広島時代の2016年9月1日のDeNA戦(マツダ)以来、通算6度目(うち1本は犠飛)。サヨナラ弾はプロ入り後初だった。
2点のリードを許して迎えた5回、前夜のゲームで前人未踏の東京ドーム通算1000安打と歴代7位タイの通算420二塁打を達成した坂本勇人内野手が村上の三ゴロ失策で出塁した秋広優人内野手を一塁に置いて、左翼席に飛び込む4号同点弾。続く岡本和真内野手も左翼席に4号ソロを叩き込み、主軸の連弾で一気に逆転した。
6回、ウォーカー外野手の代打での適時打で1点を追加すると、2死満塁で打席に立った坂本が中堅への適時2点打。この日4打点の大暴れとなった。
先発の山崎伊織投手は初回から150キロを計測したストレートに変化球をおりまぜた投球を展開も2回、先頭の村上を四球で出塁させると、1死後、長岡に中前打。2死後、武岡に左前適時打を浴び、先制を許した。
4回にも高めのカットボールを中村に捉えられ、左翼席へのソロ弾を被弾したが、その後は立ち直り、6回を投げて被安打7、1四球、3三振、2失点の投球内容。勝ち投手の権利を得て降板したが、7回に2番手・直江大輔が塩見に2ランを浴びると、3番手・大江竜聖も村上に同点2ランを浴び、試合を振り出しに戻された。
7回には先頭のオコエ瑠偉外野手が死球で出塁。1死後、ブリンソン外野手が四球を選ぶと、スタメン出場の小林誠司捕手の代打・大城卓三捕手が左越えの適時打。勝ち越したが、8回、5番手のドラ3ルーキー・田中千晴投手が奥村に同点犠飛を浴びた。
この試合の2回には、中田翔内野手が二塁打を放った際、足を痛め途中交代。セ・リーグ最多の7本塁打、8試合連続安打を記録した主砲が途中退場と今後の打線に暗雲が漂う形となった。