【大学野球】 明大・村田賢一が完封で区切りの通算10勝目 法大・篠木との投げ合いを制す

完封で今季初勝利を挙げた明大・村田(カメラ・浜木 俊介)
完封で今季初勝利を挙げた明大・村田(カメラ・浜木 俊介)

◆東京六大学野球春季リーグ戦第4週第2日▽明大3―0法大(1日・神宮)

 明大の村田賢一投手(4年=春日部共栄)が、法大を5安打8三振で完封。今季初勝利を挙げ、区切りのリーグ戦通算10勝目をマークした。

 前週まで4試合に登板し、22イニングを自責点3と好投しながら打線の援護に恵まれず、勝ち星を手に出来ずにいた。この試合は、1回表に3番・宗山塁遊撃手(3年=広陵)のタイムリーで1点を先取し「少しは気楽に投げられました」。1―0の9回表には、自らの犠飛も含め2点を追加。「打線の調子が上がっていたので、10勝目を挙げるのなら今日だと思っていました」と安どの表情を浮かべた。

 この日も、140キロ台前半の切れのいい直球とシンカーなど変化球を低めにコントロールし、与えた四球は1つだけ。5回まではパーフェクトピッチングを展開した。法大の先発は、最速157キロを誇る篠木健太郎投手(3年=木更津総合)。150キロ台のストレートを軸に村田と渡り合ったが、8回1失点で敗戦投手となった。

 篠木への意識を尋ねられた村田は「球速という面で憧れるところはあるが、速ければ打ち取れる訳ではない。球を動かしてコントロールし、緩急をつけてという部分が一番重要だと思っているので、今後もずっと勝ち続けることが出来れば」と静かな口調ながらライバル心をのぞかせた。

 第4週を終えての防御率ランキングは、0・60の篠木が1位で、0・87の村田が2位。高いレベルで競い合う対照的な2人の投球から目が離せない。

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