80歳の誕生日の3日に歌手活動を引退する歌手の橋幸夫(79)が1日、東京・浅草公会堂でラストコンサートを行った。
4月1日のオーディションで選出された「二代目 橋幸夫」がファンに初お披露目。滋賀県の大学生・川岸明富(あとむ)さん(21)、大阪府の大学院生・徳岡純平さん(22)、東京都(大分県出身)の会社員・進(すすむ)公平さん(27)、「夢グループ」所属歌手の小牧勇太(42)が登壇した。
継承セレモニーが行われ、左胸に「Y(幸夫)H(橋)2」のワッペンの付いたジャケットが贈呈された。川岸さんは「ご両親と祖父母、橋幸夫さんに少しずつ恩返しをして参りたいと思います。おこがましいですが、地元の滋賀県を代表するぐらいの気持ちで頑張りたい」。小牧は「親や周りから“オマエが『橋幸夫』の名前でできるのか。不安の方が大きいよ”と言われた」と苦笑いも「選んでいただき、そろいの衣装をいただいた。頑張っていきたい」と誓った。
グループ名は「YH2」になる予定。新曲発売イベントの際、それぞれの芸名が発表される。「まだ歌唱できる段階にない」(夢グループ・石田重廣社長)ため、3か月間はダンスレッスンで腕を磨く。4人は夢祭りなどの夢グループ主催イベントで売り子を行い、会場での“お披露目会”も実施していく。
橋は歌手活動引退後、4人の「二代目 橋幸夫」に思いを託す。「私のことをどれだけ知っているか、分からない若い子たち。歌を聴いていませんし、(実力は)まだ分かりません。期待しています」とエールを送った。