4人組ロックバンド「男闘呼組」は、今月28日からラストツアー「THE LAST LIVE」(21都市48公演)を行い、8月には解散公演「LAST FOREVER」(東京・日本武道館、8月16~25日)を行う。このほど、取材に応じた4人は「30年ぶりの約束を果たす公演。解散も前向きな次に進むためのもの」と意気込みを語った。
活動休止から30年の月日を経て、ついに念願がかなう。今回のツアー開催理由は、1993年に突然の活動休止となり、当時開催中だったツアーを完遂できなかったことが心残りだったからという。リーダーの前田耕陽は「とにかく、93年のツアー中断が4人とも心残りで。本来だったら会いに行けていたファンのためにという思いが強い」と言葉に力を込める。
4人は1988年に映画「ロックよ、静かに流れよ」に出演し、同年8月に「DAYBREAK」でデビュー。89年には東京ドームでコンサートを開催し人気絶頂だったが、93年に高橋和也がジャニーズ事務所を解雇され、活動休止に。ただ、昨年TBS系音楽特番「音楽の日2022」に出演し、29年ぶりにバンドが再結成し、ライブも開催。デビュー35年を迎える8月までの活動を発表した。
日本武道館での解散公演後は、4人を中心に結成されたロックバンド「Rockon Social Club」として活動していく。高橋和也は「『男闘呼組』は解散するけど、俺たちの音楽は終わらない」。成田昭次は「14~15歳の時に出会って、始まった時の気持ちを忘れないでいられるメンバー。でも前に進む解散です」と悔いは無い。
再結成に喜びの声が多く聞かれる中、解散当日のライブはどうなるのか―。岡本健一は「どうなるんだろうね、俺たち。想像がつかないね。でも武道館最終日はスペシャルなことができたらと思っている。みんなが忘れられない日にできれば」と意気込んだ。