室谷由紀女流三段の両国指導会100回記念 戸辺誠七段、高見泰地七段ら駆けつける

スポーツ報知
室谷由紀女流三段(中央)両国指導会100回記念イベントに出席した棋士、女流棋士

 将棋の室谷由紀女流三段の両国指導会100回記念イベントが22日、東京・両国で行われ、戸辺誠七段、高見泰地七段、山根ことみ女流二段、武富礼衣女流初段、小高佐季子女流初段、梅津美琴女流2級がお祝いに駆けつけた。

 両国囲碁・将棋センターでの将棋の指導会が通算100回に到達した室谷は観客を前に「この記念イベントを開催できてうれしく、ありがたく思っていますが、恥ずかしいです」と照れ笑い。この日、会場のエントランスに書かれた「室谷由紀100回記念イベント」という文字に「こんなのは初めてで、ひっくりかえりそうになりました」と楽しげだった。

 花束を贈呈した戸辺は「9年で100回ってほんとにすごいですよね。さっき高見くんとも話してたんですけど、9年で100回できることって飲み会以外にあるかなって(笑い)」とその数に驚いた様子。室谷ついては、「室谷さんが、のめり込んだときの対局姿勢が本当にステキだなと思っているのですが、指導のときの姿もかっこいいなと思って見ています」と語った。

 高見は「室谷さんは自分と同年代なんですけど、東京に出てきてから接点ができはじめた。対局はもちろんなんですけど、周りにとても気をつかう方なんだなと知りまして、見習うところもたくさんありますし、戸辺先生を慕っているところでは私と共通しているところがある」と笑顔で話した。

 イベントではトークショーや室谷検定クイズ、室谷小高ペア、山根武富ペアによるペア将棋も行われた。室谷検定クイズは棋士の中では高見と小高が最も多く正解。ペア将棋は振り飛車と居飛車の対抗形になり、激戦の末、振り飛車の室谷小高ペアが勝利した。

 同センター席主・佐久間孝さんは「室谷女流は研究会などと合わせますと9年間のうち1年間分くらい両国に来ていただいているような気がします。お客さまにとっても大変すてきな指導会100回だったと思います」と感謝の言葉を述べた。

 前夜まで準備を進めていた武富が「文化祭みたい」と喜ぶように、イベントは終始なごやかな雰囲気で行われ、室谷は「こんなにゆるい雰囲気のイベントは初めて」と笑った。春の両国が室谷を祝っていた。(瀬戸 花音)

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