◆春季東京大会▽4回戦 関東第一6―5東海大菅生=延長10回タイブレーク(17日・スリーボンドスタジアム八王子)
センバツ8強の東海大菅生が延長10回タイブレークの末、関東第一に敗れ、準々決勝進出はならなかった。選抜では3回戦の沖縄尚学戦で完封するなど活躍した150キロ右腕・日当直喜(3年)は完投も11安打を浴びて6失点。「実力が足りていない。東京一、日本一目指して凡事徹底していきたい」と夏に向けて切り替えた。
秋のドラフト候補はこの日、変化球主体で打たせて取る投球。スライダー、フォークが多い配球だったがタイブレークとなった延長10回2死二、三塁ではその変化球を狙われ、関東第一の衛藤冴仁(さえと、3年)に決勝の左翼線2点二塁打を許した。それでも、9回には全てフォークで三者連続三振を奪うなど潜在能力の高さを披露。広島の苑田スカウト統括部長は「フォームが安定してきている。まだまだ伸びしろがある」と評価した。
4回戦敗退となったが、上田崇監督(29)は「このままではいけないよと課題が見えてきたと思う」とチームにとっても日当にとっても、甲子園春夏連続出場へ意味がある春の大会となった。(雑誌『報知高校野球』取材班)