Twitter facebook Instagram YouTube
馬トク会員募集中!

馬トク指数・外厩入り馬トク出馬表・成績

全レース出馬表・データ・成績を提供中  中山 阪神 中京

22日にグランドオープンの京都競馬場で内覧会 名物だった円形パドックは楕円形に

 いよいよ22日にグランドオープンする京都競馬場の内覧会が10日、行われた。20年11月1日の開催を最後に大規模改修に入っていた淀の新装競馬場は“ファンファースト”の見どころがいっぱい。玉木宏征記者が「胸躍った」。

 新装した京都競馬場にワクワクした。まず目を奪われたのがパドックだ。以前よりもゴールサイド寄りに数十メートルスライドし、形状も、名物だった円形から楕円(だえん)形に。1周の長さも11メートル延びて140メートルに。そのぶん各馬の歩様や、体つきなどをじっくり見ることができるようになった。手すりには競走馬のハミがさりげなくあしらわれ、ディズニーランドで「隠れミッキー」を探し当てた感覚だ。

 2階部分にはパドックを取り囲む「パドックリング」が設けられ、すぐ近くを走る京阪電車と同じ目線で、より多くのファンが楽しめるようになった。以前は、馬体重やオッズを示す電光掲示板が地上に設置され、その近辺から見ることができなかったが、今回の改修で高いところに設置され1階と2階で、まさに360度から見ることができる。体感とすれば、以前より3倍多くのファンが見られるように思う。

 スタンドも過ごしやすい空間に変身した。延床面積こそ1000平方メートル減ったが、以前の7階建てから6階建てになり、天井の高さは5メートルで統一。2階は現金投票機が姿を消し、UMACA専用フロア。現金投票機のバックヤードをつぶすことができ、空間が広がった。無料のダイヤル式ロッカー数百台や、スマホ充電用に無料のコンセントもあちこちにある。4階のA指定席は1人1席で独立した座席。横幅、縦幅が広くなり、荷物も置けるようになった。コロナ禍を経て「ソーシャルディスタンス」に配慮した設計となっている。海外の大レースを数多く取材してきた高橋由二カメラマンも「世界的に見てもこんなスタンドない!」と興奮気味にシャッターを切っていた。

 馬場エリアに目をやると、ゴール板は以前の白鳥からクロスさせたオシャレな形状に。ウイナーズサークルも広くなり、昨今人気の一口馬主クラブの会員が、口取りの際にズラッと横に並んでも対応できそうだ。すべてにおいてファンファーストになった京都競馬場。15、16日のパークウインズとしてのプレオープンを経て、22日に902日ぶりに開幕する。(玉木 宏征)

【武豊「今から楽しみ」】

 ○…新スタンド5階で行われた竣工(しゅんこう)式典で、約40人が登壇した鏡開きに参加した騎手クラブ会長の武豊は「世界に誇れるスタンド。現場も動きやすい動線になり、安全性も増して素晴らしいですね。これだけの舞台を用意してもらって、改めていいレースをしないとと思います。今から楽しみです」とワクワクした表情を見せた。施主あいさつしたJRAの後藤正幸理事長や、日本調教師会会長の手塚調教師ら関係者数百人が参列した。

グランドオープンを待つ京都競馬場の新スタンド(カメラ・高橋 由二)
グランドオープンを待つ京都競馬場の新スタンド(カメラ・高橋 由二)

円形から楕円形になったパドック
円形から楕円形になったパドック

グランドオープンを待つ京都競馬場の新スタンド(カメラ・高橋 由二)
円形から楕円形になったパドック
すべての写真を見る 2枚

競馬

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×