【大学野球】 最速155キロの平成国際大・冨士隼人 変化球が進化し13奪三振

スポーツ報知
13三振を奪った平成国際大・冨士

◆関甲新学生野球春季リーグ戦第2節▽松本大5―1平成国際大(9日・平成国際大グラウンド)

 今秋ドラフト候補に挙がる平成国際大の最速155キロ右腕・冨士隼人投手(4年=大宮東)は、9回5失点で敗戦投手になったものの、鋭いスライダーを決め球に13三振を奪い、潜在能力の高さを示した。

 チームが8日の開幕戦を落とした後の先発とあって立ち上がりは力みが目立ち、1、2回に4安打3四球を与えて4失点。それでも3回以降は本来のリズムを取り戻し、ソロ本塁打による1失点にとどめた。「(立ち上がりは)抑えようという気持ちが強すぎて、ストレートが抜けてしまいました。2回が終わって(大島)監督に『力を抜いて変化球でカウントを取るように』と言われ、自分の中でリセットしました」と冨士は振り返った。

 この日の最速は150キロ。13個の三振は全て空振りで、ほとんどがスライダーを振らせてのものだった。ネット裏には8球団のスカウトが集結。中日・松永スカウト部長は「まず、スピードが出るのが魅力。変化球が課題だと感じていたが、きょうはスライダーの曲がりが良かった」と成長を認めていた。

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×